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 ホンダの航空機事業子会社である米Honda Aircraft Company(ホンダエアクラフトカンパニー)は、ビジネスジェット機の展示会「2021 NBAA-BACE」(2021年10月12~14日、米ラスベガス開催)で、「HondaJet(ホンダジェット)」シリーズのコンセプト機「HondaJet 2600 Concept」を発表するとともに、実物大モックアップを展示した。最大の特徴は航続距離が長い点だが、客室内の快適性の良さもウリの1つである。モックアップに乗り込むことで、コックピットや客室の様子を見たり、座席に座ったりできるようにして、その快適さを体験できた。

「HondaJet 2600 Concept」のモックアップ
「HondaJet 2600 Concept」のモックアップ
(撮影:日経クロステック)
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 コンセプト機は、「ライトジェット機」と呼ばれるカテゴリーに属し、従来のHondaJetに比べて、1つ上のカテゴリーに属する。最大11人乗りの機体で、操縦士2人と客員9人、あるいは操縦士1人、客員10人を想定する。機体サイズは、長さが約17.62m、ウイングスパン(翼幅)が約17.29m、高さが約4.84mである。

 この機体は、ロサンゼルス-ニューヨーク間といった長距離路線での利用を想定するため、客室の快適性を向上させて、長時間、搭乗していても疲れにくいようにしている。例えば、ライトジェット機として最大級の座席間スペースと室内空間を確保した。座席間は背もたれから次の座席の背もたれまで約7フィート(約2.1m)である。室内(インテリア)の広さは、高さ約1.59m、幅約1.55m、長さ約7.74mである。座席も刷新し、従来機に比べて座り心地を良くした。横幅も広くし、ひじ掛けに太ももがあたりにくくなっている。

客室内のレイアウト例
客室内のレイアウト例
出展されていたモックアップの客室内はこのレイアウトだった。後方にあるスペースは、トイレにも座席にもなる場所である。このほかに2つ、合計3つのレイアウトを提案している(撮影:日経クロステック)
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 実際にモックアップの客室に乗り込んでみると、空間の広さや座席の座り心地の良さを実感できた。特に客室内が高いので、着席時に窮屈さを感じなかった。コンセプト機では、客室内を高くするため、客室の断面形状を楕円形(オーバル)にしている。従来のHondaJetでは、円形だった。

客室内の様子
客室内の様子
(撮影:日経クロステック)
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客室内の座席
客室内の座席
(撮影:日経クロステック)
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 睡眠を取れるように、座席2つを使って専用ベッドを設置することもできる。与圧性能も高めており、長時間の飛行でも疲れにくくしている。例えば、4万7000フィートの高度を飛行中で、客室高度6363フィートの与圧性能を達成できるという。客室高度が低いほど、快適性向上につながる。この値は業界最小水準だとする。

座席2つでベッドを敷いた場合
座席2つでベッドを敷いた場合
(撮影:日経クロステック)
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後方にあるトイレにも、座席にもなるスペース
後方にあるトイレにも、座席にもなるスペース
(撮影:日経クロステック)
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与圧性能が高い
与圧性能が高い
4万7000フィートの高度を飛行中で、客室高度6363フィートの与圧性能を達成できるという(撮影:日経クロステック)
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 荷室も広くし、スーツケースだけでなく、スノーボードやサーフィンボード、マウンテンバイクなどの大型のスポーツ用品も積むことができる。ブースでは、詰め込める量の荷物を展示していた。

コンセプト機の荷室
コンセプト機の荷室
(撮影:日経クロステック)
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詰め込める量の荷物を展示していた
詰め込める量の荷物を展示していた
(撮影:日経クロステック)
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