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 日本電産マシンツール(旧三菱重工工作機械、滋賀県栗東市)は2021年10月、門形五面加工機〔門形マシニングセンター(MC)〕の製品ラインアップを拡充した。熱による主軸の伸びを抑える機能などを備える高性能な「MVR-Hx」と、機能を絞って価格を抑えた「MVR-Cx」の2シリーズを新たに発売した。機能向上を優先する産業機械・金型メーカーと、安価な製品を求める工作機械ユーザーの両方の要望に応える。

 MVR-Hxは同社が「従来品のワンランク上の精度・剛性を持つ」と胸を張る高機能機だ。高速回転で熱くなった主軸を、内側から冷却する機能を標準搭載し、主軸の熱変位を抑えた。主要構造体は全て減衰性能の高い鋳鉄を採用し、剛性を高めている。

新発売した門形五面加工機MVR-Hx
新発売した門形五面加工機MVR-Hx
(出所:日経クロステック)
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 さらに温度制御媒体を封入したコラム「サーモスタビライザコラム」も標準搭載した。一般的な鋳鉄と比較して温度制御媒体は、熱容量が8倍、熱伝導率が83分の1と、環境温度変化の影響を受けにくく、長時間の加工でも精度を保てる。MVR-Hxを使った仕上げ加工では、1分間に8000回という高速回転で加工した場合でも、加工面の工具間段差を3.5μm以下に抑えられたという。コラム門幅は2050~4250mmまでの5機種をラインアップする。

 MVR-Hxの本体標準価格は9500万円(税別)から。アルミニウム、セラミック、鋳物など、軽切削から重切削まで幅広い素材に対応できるとしており、機能性を追求する産業機械のメーカーや金型メーカーへの拡販を見込む。年間で72台の販売を目指す。