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 ゲーム会社のタイトーが、クレーンゲームの景品など年間1200件の新商品開発を管理するシステムを、ローコード開発ツール「SmartDB」を使って内製した。従来はExcelや紙の書類を使って業務を進めていた。業務部門が自ら現場にヒアリングして要件を定義し、商品マスターやワークフロー、フォームの入力チェック機能などを開発した。

 タイトーがSmartDBを使って開発したのは、クレーンゲームやコンビニエンスストアで販売するくじなどの景品(プライズ)の開発を管理するシステムで、2021年4月から使用を始めた。景品の仕様策定や生産、販売実績、進捗などの情報を一元管理する。

 SmartDBはドリーム・アーツが販売するクラウドサービスで、Webブラウザーから利用できるデータベース(DB)アプリケーションをプログラミング不要で開発できる。アプリケーションのフォームや承認ワークフローなどはGUIベースのツールで開発する。

SmartDBで開発したフォームの例
SmartDBで開発したフォームの例
出所:ドリーム・アーツ
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 クレーンゲームに関しては近年、オンラインクレーンゲームの流行などがあり、1年間に開発する新しい景品の種類は1200件にまで増えていた。それにもかかわらず従来はExcelと紙の書類だけで業務を管理していたため、様々な問題が発生していた。

Excelファイルが肥大化し業務効率が低下

 例えば従来は、各業務に共通する景品の情報を管理する商品マスターを、関連部署が共有する単一のExcelファイルを使って管理していた。景品1件につき商品名や商品コード、カテゴリー、単価など100種類の項目があるため、ファイルサイズが肥大化してExcelの動作が遅くなり、作業効率が低下していた。

 また企画や開発、生産といった各部署はそれぞれ個別のExcelファイルを用意して部署ごとの情報を管理していた。景品の開発担当者であれば3~4種類のExcelファイルを使い分ける必要があったという。そのため担当者は商品マスターから部署ごとのファイルへデータを転記したり、ファイルに入力した情報に漏れやミスがないか目視でチェックしたりする業務に日々追われていた。承認ワークフローを進める際には、Excelファイルの内容を紙に印刷して、承認者に手渡しする必要があった。

 SmartDBを使って内製した商品開発管理システムでは、景品に関するデータが一元管理されている。担当者が別ファイルに情報を転記したり、紙に情報を出力したりする必要がなくなった。従来は景品の販売時期が変更になった場合、関連する全てのExcelファイルの情報を手作業で変更する必要があったが、新システムでは情報を1度変更すれば、関連する項目が全て更新されるようになった。