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 ITコーディネータ協会は2021年11月5日、同協会が主催する年次イベント「ITC Conference 2021」において、優れたパートナーシップにより日本の中小企業の参考になるDX(デジタルトランスフォーメーション)推進体制を構築した経営者とITコーディネータを表彰した。同協会が企業のDXの取り組みを表彰するのは初めてだ。

 表彰基準は国のDX認定制度にのっとっている。継続してDXを推進できる体制をステークホルダーも巻き込んで作ることができているかを評価する。

 表彰されたのは15事例だ。最優秀賞(経済産業省商務情報政策局長賞)は熊本市に本社を置く運送・機械機器設置業のヒサノ、優秀賞(情報処理推進機構理事長賞)は熊本県合志市に本社を置く設備工事業のセイブ管工土木が受賞した。審査委員長を務めた明治大学経営学部の岡田浩一教授は「ITコーディネータと企業のパートナーシップ・信頼関係が深く、ITコーディネータの横のつながりも活用した素晴らしい事例」と講評した。

最優秀賞と優秀賞を受賞した企業の一覧
ITC:ITコーディネータ (出所:ITコーディネータ協会の資料を基に日経クロステック作成)
企業名本店所在地業種支援ITC氏名DX認定(2021年11月)
最優秀賞(経済産業省商務情報政策局長賞)ヒサノ熊本市一般貨物自動車運送業中尾克代、小柴宏記DX認定事業者
優秀賞(情報処理推進機構理事長賞)セイブ管工土木熊本県合志市設備工事業中尾克代DX認定事業者
優秀賞(ITC協会会長)会宝産業金沢市中古車・中古自動車部品卸売業横屋俊一
優秀賞(ITC協会会長)かえる不動産東京都東村山市 不動産売買仲介業矢野英治
優秀賞(ITC協会会長)フジタ富山県高岡市 製造業吉田誠
優秀賞(ITC協会会長)MU横浜市情報処理サービス業福田大真

受賞企業では経営とITが密接

 ヒサノ、セイブ管工土木に加えて優秀賞に選定されたのは中古車・中古自動車部品卸売業の会宝産業、不動産売買仲介業のかえる不動産、製造業のフジタ、情報処理サービス業のMUの4社だ。受賞各社は業種もITの活用方法も様々だが、取り組みをひもとくと3つの共通点が見えてくる。ITコーディネータがIT活用のアドバイザーではなく経営者の意思決定に関与している点、経営者自らがデジタル技術に触れて取り組みを進めている点、各企業においてデジタル技術の活用が事業のいち課題を解決するだけでなく経営やサービスの変革に直結している点だ。