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 電動の垂直離着陸(eVTOL)機を手掛ける米国のスタートアップ(新興)企業、Wisk Aero(ウィスク・アエロ)は、2021年11月16~18日に米ロサンゼルスで開催されたモビリティー関連のイベント「CoMotion LA」で、開発中の機体を展示した。これまで機体の写真や試験飛行の様子の動画などを公開してきたものの、実機を公開・展示するのは今回が初めてである。

ウィスクが「CoMotion LA」で展示した機体
ウィスクが「CoMotion LA」で展示した機体
(撮影:日経クロステック)
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 ウィスクは19年12月に米Boeing(ボーイング)とeVTOL機の新興企業である米Kitty Hawk(キティホーク)が発足させた合弁企業である。キティホークは、「自動運転の父」と呼ばれるSebastian Thrun(セバスチャン・スラン)氏がCEOを務め、米Google(グーグル)の創業者の1人であるLarry Page(ラリー・ペイジ)氏が出資したことで知られている。eVTOL機による移動サービスを開発してきたニュージーランドの関連企業も合流させて、ウィスクは機体開発から移動サービスまで手掛ける企業になった。