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 テルモは糖尿病の治療に用いる「インスリンポンプ」を操作する新たな端末の開発に乗り出した。外観や機能をスマートフォンに近づけた「スマホ型端末」とし日常に溶け込ませ、既存の操作端末に比べて治療中であることを周囲に気付かれにくくする。将来的にはスマホ型端末と他の糖尿病治療用機器を連携し、患者の負担を減らす次世代の糖尿病治療システムの構築を目指す。

テルモのパッチ式インスリンポンプ「メディセーフウィズ」の装着イメージ
テルモのパッチ式インスリンポンプ「メディセーフウィズ」の装着イメージ
(出所:テルモ)
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 インスリンポンプは、血糖値の上昇を抑えるインスリンというホルモンを、体に貼り付けたデバイスから持続的に注入する小型の医療機器。1日に数回のインスリン注射が必要な従来の方法に比べて患者負担が少ない利点がある。

 インスリンポンプには、注入部とポンプがチューブでつながった「チューブ式」と、注入部とポンプが一体となった「パッチ式」があり、このうちテルモはパッチ式の「メディセーフウィズ」を展開している。メディセーフウィズは日本初のパッチ式インスリンポンプとして2018年に登場し、既に国内で500人以上の使用実績がある。また、欧州でも2021年から展開を進めている。

メディセーフウィズと従来の操作端末
メディセーフウィズと従来の操作端末
(出所:テルモ)
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 パッチ式であるメディセーフウィズは小型で腹部などに貼り付けて使うため、ワイヤレスで操作する端末が必要だ。現在はスマホと似た形状のリモコンが使われているが、テルモは2021年11月8日に新たにスマホ型端末の開発に着手したことを発表した。では従来のリモコンからスマホ型端末に変わるとどんなメリットがあるのだろうか。