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 米IBMからITインフラの構築や運用サービス事業を分社した米Kyndryl(キンドリル)が本格始動した。日本でもキンドリルジャパンを設立し、本格的に事業を始めている。日本IBMから離れたキンドリルジャパンはどんな成長戦略を描いているのか。その鍵を握るのが子会社の「KJTS(キンドリルジャパン・テクノロジーサービス)」だ。

 米キンドリルは2021年11月初旬、IBMからの分社が完了し、米ニューヨーク証券取引所に上場した。IBMから「マネージド・インフラストラクチャー・サービス」と呼ばれる事業を引き継ぎ、売り上げは190億ドルに達する。従業員数は連結で約9万人に上る。新会社を率いるのがマーティン・シュローターCEO(最高経営責任者)で、IBM時代に日本で働いた経験を持つ。

日経クロステックの取材に応じたキンドリルジャパンの上坂貴志社長
日経クロステックの取材に応じたキンドリルジャパンの上坂貴志社長
(撮影:村田 和聡)
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金融畑の上坂氏が社長就任

 日本に関しては、日本法人としてキンドリルジャパンを設立し、2021年9月1日に事業を始めた。関連会社を含めて4000人規模の陣容だ。日本の売り上げは米国地域に次ぐ規模とみられ、米本社の日本に対する期待はおのずと大きくなる。

 キンドリルジャパンの社長に就いたのが、日本IBM出身の上坂貴志氏だ。1994年に日本IBMに入社し、金融機関を担当するシステムエンジニア(SE)としてキャリアを歩んだ。上海駐在やグローバル・ビジネス・サービス事業本部で金融関連の要職を経験し、直近は執行役員グローバル・テクノロジー・サービス事業本部インフラストラクチャー・サービス事業部長を務めていた。

 上坂氏率いるキンドリルジャパンは傘下に2つの子会社を抱える。デリバリーの中核を担うKJTSと、管理業務全般を支援するキンドリルジャパン・スタッフオペレーションズ(KSOK)だ。

キンドリルジャパンの体制
キンドリルジャパンの体制
(出所:キンドリルジャパンの資料を基に日経クロステック作成)
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