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 通信建設業のエクシオテックは2019年から、携帯電話基地局などの工事現場にセーフィーが提供するクラウド録画型のウエアラブルカメラ「Safie Pocket2」の導入を進めている。作業報告の効率化や安全・品質の向上など、現場のデジタルトランスフォーメーション(DX)に役立てている。

作業員のヘルメットにウエアラブルカメラを装着
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作業員のヘルメットにウエアラブルカメラを装着
(出所:エクシオテック)

 近年、通信建設業では「数日から1週間ほどの工期の短い工事が急増している」(エクシオテックのモバイル事業本部営業本部長兼キャリア営業部長兼スマートコンストラクション推進部担当部長の明石真吾氏)。その多くが、携帯電話基地局の改修工事だ。既存基地局のアンテナや無線機の交換といった保守作業に加えて、5Gの基地局の整備が進んでいるためだ。

 こうした中、エクシオテックの現場では報告業務の軽減と安全・品質担保の両立が課題となっていた。

作業員と管理サイドの負荷を軽減

 それまでは工事を担当する作業班の作業員が、当日の作業終了後に事務所に電話をして作業内容を報告していた。電話を受けた担当者が報告内容を基に日報を作成。複数の現場を監督する「工事長」と呼ぶ責任者が、日報を確認してそれぞれの作業工程を管理していた。工事長は1人で20~30件、多い場合は50件もの現場を受け持っている。

 さらに安全品質管理部と呼ぶ別部門が現場の安全をチェックするための情報として、作業員は朝礼の音声データや作業指示書、安全装備などの画像データを社内の管理システムに毎日アップロードしていた。作業員はこうした報告作業に30分~1時間程度を要していた。ほかにも現場に求められる報告物が多くあるので、かなりの負担になっていたという。

 工事長などの管理サイドの負担も高まるばかりだった。これまで連携していた施工会社だけでは手が足りず、新たな施工会社に依頼するケースが増えている。基地局の工事に慣れていない作業班のミスを防ぐため、管理サイドの担当者が現場に出向いて適切な指示や助言をしていた。管理担当者は既存の現場も定期的に巡回する必要があったので、連日のように各地を飛び回っていた。