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 ソニーグループは2021年12月、報道陣など向けに開催した研究開発技術の公開イベント「Sony Technology Day」で、1型4Kの有機EL(OLED)マイクロディスプレー素子、それを実装したVRゴーグル、そしてそのゴーグルで見る映像コンテンツ作成技術などを発表した。ソニーグループは、これらで仮想世界「メタバース」の構築を独自に進めていく戦略のようだ。

 OLEDマイクロディスプレーは、Siウエハー上に4K(一般には水平3840×垂直2160画素)の精細度で有機ELの画素を実装した超小型ディスプレー。「これはSID(Society for Information Display)などの学会でもまだ未発表」(ソニーグループ)で部外者への公開はこれが世界初だという。実演で表示した映像コンテンツは「すべてコンピューターグラフィックス(CG)だ」(ソニーグループ)というものの、実写映像と区別がつかない高精細映像になっている。

(a)左目用と右目用の2素子。これをVRゴーグルに実装する
(a)左目用と右目用の2素子。これをVRゴーグルに実装する
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(b)画面の拡大写真
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1型4KのOLEDマイクロディスプレー
(写真:日経クロステック)

 このOLEDは、白色OLEDとカラーフィルターを組み合わせたいわゆる「WOLED」タイプで、画素ピッチ(RGB含む)は6.3μm。画素駆動用ドライバー回路は、パネルの隣にコンパクトに実装したとする。輝度や色再現性などの仕様は明かしていない。

OLEDマイクロディスプレーの画素構造と駆動回路の位置
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OLEDマイクロディスプレーの画素構造と駆動回路の位置
(図:ソニーグループ)