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 2021年で28回目を迎えるディスプレーの国際学会「IDW’21(28th International Display Workshops)」は12月1日から3日まで、3日間オンラインで開催された。20年に引き続いてのオンライン開催ということで、参加者の利便性がよく考慮されており、安心して聴講することができた。発表動画に続けてテキストで受け付けた質問に対するQ&Aを行う形態は20年と同じだが、セッションごとに追加のライブQ&&Aのルームが設けられており、さらに踏み込んだ議論ができる環境も整えられていた。また、展示会の代わりにサポーターズフェアで製品の技術の紹介がなされ、参加者同士のコミュニケーションを支援するためのネットワーキングルームも設けられていた。オーラルセッションは翌日にはすべて録画で視聴できるようになっており、ライブで見逃しても時間のあるときにいつでも視聴できるのは非常にありがたかった。

 論文総数は13の国と地域から合計310件で20年より20件増えており、オンライン開催という向かい風の中では質、量ともに大変充実していた。国別では、日本から183件、韓国と中国が共に33件、台湾28件、米国17件、英国7件、ドイツ5件、フランスとベルギーが3件と続き、世界中からディスプレーの先端技術を集めたアジア最大級の国際学会としての規模も十分維持されている。

 21年の「小林・内池・御子柴賞」は、九州大学の服部励治氏、静岡大学の中本正幸氏、液晶レンズ研究所の佐藤進氏に送られた。なお、内池平樹氏は21年9月に他界されており、この場をお借りして、筆者も大変お世話になったディスプレー業界のレジェンドのご冥福を心からお祈り申し上げたい。