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定格500MWを8時間供給

 太陽光発電の累積導入量で米国トップのカリフォルニア州で最新の「圧縮空気エネルギー貯蔵(CAES:Compressed Air Energy Storage)」の導入が計画されている。

 CAESとは、余剰電力によって圧縮機を動かして空気をタンク内に圧縮しておき、電気が必要な時に、その圧縮空気を開放して発電機に送り込んで発電する、という仕組み。

 カナダのトロントに本社を置くハイドロストア(Hydrostor)は、2021年11月末に、出力500MW ・容量 4000MWhのCAESの開発について、カリフォルニア州エネルギー委員会(CEC)に認定申請書を提出した。そして同年12月に入り、出力400MW・ 容量3200MWhの2つ目のCAESプロジェクトについても同様の申請を行った。

 既存の系統用リチウムイオン蓄電池に求められる放電時間が定格出力で4時間であるのに対し、この2つのプロジェクトでは、電力供給時間が定格出力で8時間と長く、時間単位など長周期の需給変動に対応するエネルギー貯蔵システムになる。

 ハイドロストアは、同社独自の次世代型CAES技術を利用して、化石燃料の消費やCO2排出がない長期間のエネルギー貯蔵、蓄電システムを開発・提供している(図1)。

図1●ハイドロストアが開発した現在、商業運転中の断熱圧縮空気蓄電システム
図1●ハイドロストアが開発した現在、商業運転中の断熱圧縮空気蓄電システム
(出所:Hydrostor Inc.)
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