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 アステラス製薬が、新薬の開発期間の大幅短縮に向けて、デジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みを加速させている。クラウドと人工知能(AI)を活用した化合物の大規模スクリーニングや、人とAIとロボットを統合した医薬品創製プラットフォームの導入を始めたことなどを、2022年1月21日に開催したメディア向け説明会で明らかにした。

 新薬の研究開発では膨大な化合物の中から薬としての適性を持つものを探し出すことが求められ、成功確率は3万分の1とも言われるほど低い。アステラス製薬 情報システム部長の須田真也氏は「成功確率を高めて、開発コストを下げることがDXの役割だ」と語る。

DX説明会ではアステラス製薬が進める様々な取り組みが紹介された
DX説明会ではアステラス製薬が進める様々な取り組みが紹介された
(出所:配信画面からキャプチャー)
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 同社は効果の高い薬を開発することと並行して、薬の効果を患者に提供するために社会のヘルスケアシステムが負担するコストを減らすことも重視しているという。アステラス製薬 代表取締役副社長で経営戦略・財務担当(CStO & CFO)兼戦略実装担当(CBO)の岡村直樹氏は「効果が2倍の薬を作れば価値も2倍になるが、コストを3分の1にすれば価値は3倍になる。大切なのは薬の効果を上げることだけではない」と指摘する。