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 新型コロナウイルス対策としてテレワークの普及が進む中、仮想的なホワイトボードを使いながらコミュニケーションが取れるオンラインホワイトボードサービスに注目が集まっている。オンラインホワイトボードサービスには米国・オランダに本拠地を置くMiro(ミロ)が提供するサービス「Miro」、米Lucidの「Lucidspark」、グッドパッチの「Strap」などがある。Microsoft 365や、Google WorkspaceといったSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)でも同様の機能を提供している。

 オンラインホワイトボードサービスは、複数のインターネット利用者が同一の仮想的なホワイトボードを共有したうえで、マウスなどを使ってボード上に図を描いたり、テキストデータを入力したりできるサービスだ。図やテキストの配置も、画面上に表示された編集用のアイコンをマウスで選んでから位置を指定するといった簡単な操作でできる特徴を持つ。

 Strapを提供するグッドパッチの佐宗純Product Divisionシニアマネージャー/Strap事業責任者は「特徴は直感的なUI(ユーザーインターフェース)だ。誰でも迷わず使い始めることができる」と説明する。

Strapの画面例。複数ユーザーが同じ仮想的なホワイトボードを同時に編集できる。誰が編集しているのかも、顔写真付きのアイコンによってビジュアルに把握できる
Strapの画面例。複数ユーザーが同じ仮想的なホワイトボードを同時に編集できる。誰が編集しているのかも、顔写真付きのアイコンによってビジュアルに把握できる
(出所:グッドパッチ)
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 Web会議サービスなどと併用すると、音声に加えて、視覚的な情報も共有できるので、コミュニケーションの質を高める効果が見込める。想定される状況は特に「部署のメンバーが在宅勤務をしている」といったテレワーク環境や、「遠隔地にいる他拠点のメンバーや顧客とコミュニケーションを取る」などだ。

 グッドパッチの佐宗シニアマネージャーは、「チームメンバーが1つのホワイトボードの前に集まって、意見などを交わしながら、同じものを見て、同じ目的と時間、同じ感情を共有してコラボレーションをすることがチームとしては必要だ」という。オンラインでも、「誰もが楽しみながらチームとして1つになれる場としてStrapを設計している」と続ける。

同時編集やボードの広さ無制限もメリット

 「複数ユーザーが同時に編集できる」「ホワイトボードの広さに制約がない」といったリアルなホワイトボードにはないメリットもある。リアルなホワイトボードでは同時に書き込める人数は多くて数人に限られる。しかし、オンラインホワイトボードサービスでは参加するユーザーが各自のデバイスのUIから同じホワイトボードへ同時に編集できるので、作図などを効率化できる。