全2315文字

 ティアフォー(名古屋市)などは2022年2月、東京・西新宿エリアの公道で、第5世代移動通信システム(5G)を活用した自動配送ロボットの実証実験を行い、5Gや最新の高精度測位技術(PPP-RTK方式による測位技術)の効果を確認した(図1

図1 ティアフォーなどが東京・西新宿エリアの公道で実施した5Gを活用した自動配送ロボットの実証実験
図1 ティアフォーなどが東京・西新宿エリアの公道で実施した5Gを活用した自動配送ロボットの実証実験
技術検証では、遠隔監視・操作の下で自動配送ロボットを自律走行させた。ティアフォーなどの動画からキャプチャーした。
[画像のクリックで拡大表示]
* ティアフォーと、川崎重工業、KDDI、損害保険ジャパン、小田急電鉄、ホテル小田急(東京・新宿)、公園財団(東京・文京)が共同で同実証実験を実施した。

 使用した自動配送ロボットは、川崎重工業が開発しているもの。ティアフォーの自動運転ソフトウエア「Autoware」や外界監視センサーを搭載し、高精度3次元地図との組み合わせで自律走行できる。さらに、遠隔監視・操作者がロボットの周囲を映像で確認できるようにするカメラを搭載し、公道を走れるようにナンバープレートも取得している。

 今回の実証実験では、同ロボットが乗り越えられない段差や階段は走行ルートから除外してあり、基本的には遠隔監視・操作の下で自律走行が可能だ。同ロボットには、質量では最大約30kg、容量では80サイズの段ボール(3辺の合計が80cm以下)6~7個分の荷物を積める。

 実証実験では、ユースケース検証と技術検証、サービス検証の3種類の実証を行った。5GやPPP-RTK方式の効果を確認したのは、技術検証を通じてである。遠隔監視・操作の下、自動配送ロボットを5GとPPP-RTK方式による測位技術を用いて単独で走行させ、実際にそれらが自動配送ロボットに使えるのかを見極めた(図2)。走行ルートは、KDDI新宿ビル付近から東京都庁第二本庁舎付近への往路とその逆の復路としている。

図2 遠隔監視・操作の下で自律走行
図2 遠隔監視・操作の下で自律走行
監視者は、遠隔地からモニター画面を通じて自動配送ロボットを監視し、必要に応じて操作する。ティアフォーなどの動画からキャプチャーした。
[画像のクリックで拡大表示]