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 タカラトミーは2022年3月8日、スマートフォン(スマホ)とつながる電動ヨーヨー「MUGENYOYO(ムゲンヨーヨー)」を発表した。スマホの専用アプリケーションを使って、視覚効果(エフェクト)をつけたプレイ動画を撮影できる。撮影した動画はスマホに保存したり、動画SNS(交流サイト)でシェアしたりして楽しめる。

 国内では1970年代と1990年代にヨーヨーブームがあった。当時ほどの盛り上がりはないものの、「トリック」と呼ばれる技を競う競技ヨーヨーには現在も根強い人気がある。高度な技を披露する動画はSNSなどで人気を集めることもある。動画SNSの利用頻度が高い若い世代や、ヨーヨーブームを体験した世代などの需要を見込む。さらに、これらの世代を通じて子供への浸透も目指す。

タカラトミーが開発した電動ヨーヨー
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タカラトミーが開発した電動ヨーヨー
(出所:タカラトミー)

 「つながる」ヨーヨーというと、2016年にCerevoが発売した「7-Magic」がある。これはBluetooth経由でパソコンと接続し、ヨーヨー自体の光り方を変える機能を備えていた。これに対しムゲンヨーヨーは視覚効果はあくまでも動画で付与するという点でアプローチが異なる。

デジタルの遊びと玩具の融合を目指す

 ムゲンヨーヨーの特徴は、ヨーヨーのプレイから専用アプリでの撮影、SNSに投稿するまでの一連の流れを「遊び」として楽しめることだ。専用アプリで撮影した動画を動画SNSの「TikTok」に直接投稿できる。近年では、SNSで「映える」動画や写真をシェアして楽しむことが遊びの1つとして広がっている。タカラトミーNEXTビジネス本部NEXT事業室Moonshot Project Groupの山﨑正彦部長は「こうしたデジタルの遊びと現実の玩具の融合を目指した『デジトイメント』という新たなビジョンの下、第1弾として(ムゲンヨーヨーを)開発した」と説明する。

 スマホの専用アプリとヨーヨーはNFC(Near Field Communication)でペアリングする。ヨーヨー本体が回転すると、側面のLEDが発光する。専用アプリが撮影時にこの光を認識して、リアルタイムで炎やレーザー光などのエフェクトを描画する。

NFCで専用アプリと連動
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NFCで専用アプリと連動
(出所:タカラトミー)
リアルタイムでエフェクトを描画
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リアルタイムでエフェクトを描画
(出所:タカラトミー)

 最初に使えるエフェクトは5種類だが、撮影しながらトレーニングを続けて経験を積むとエフェクトが追加される。具体的にはアプリ内で「ケイデンス値(エフェクトの表示時間や移動速度、移動距離などを基に加算される値)」と呼ばれる経験値を利用する。また、課金によるエフェクトの追加も準備しているという。山﨑部長は「現時点で40種類以上のエフェクトを用意している。今後も増やしていく」考えだ。