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 NECは2022年6月9日、川崎市にある玉川事業場内に5G(第5世代移動通信システム)の社会実装を進めるための共創拠点「NEC CONNECT 5G Lab」をオープンさせた。

NECの玉川事業場内にオープンした共創拠点「NEC CONNECT 5G Lab」
NECの玉川事業場内にオープンした共創拠点「NEC CONNECT 5G Lab」
(出所:日経クロステック、以下同)
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 2020年3月から運営していた「NECローカル5Gラボ」をリニューアルし、一般企業が自営の5Gネットワークを構築できるローカル5G、携帯電話事業者が運営するパブリック5G、LTE、Wi-Fi、IoT(インターネット・オブ・シングズ)機器向けのLPWAといった多様な無線通信環境を拠点内に用意。また、企業システムを利用するユーザーや端末の近くでデータ処理をするエッジコンピューティングや、パブリッククラウドの利用環境も整備した。

拠点内にはローカル5Gの通信設備を用意。NTTドコモの5G基地局も別途設置してある
拠点内にはローカル5Gの通信設備を用意。NTTドコモの5G基地局も別途設置してある
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ローカル5GとLTE、Wi-Fiの特性を動画で確認できる展示もある
ローカル5GとLTE、Wi-Fiの特性を動画で確認できる展示もある
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 顧客企業やパートナー企業はこれらの環境を使い分けながら、5Gを活用したサービスの実証や用途開拓を進められるという。NECがこの日報道陣に公開したデモでは、ローカル5Gとパブリッククラウドを介した低遅延のロボット制御を手始めに、ドローンによるインフラ設備の無人点検や工事現場における建設機械の遠隔操作といったユースケースを披露した。

工事現場にある建設機械をNEC CONNECT 5G Labからリアルタイムに遠隔操作するデモ
工事現場にある建設機械をNEC CONNECT 5G Labからリアルタイムに遠隔操作するデモ
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 ローカル5Gを巡っては、2019年末に制度化されて以来、大手の通信会社やITベンダーを中心に技術検証やPoC(概念実証)のための拠点を開設する動きが活発だ。

 例えばNTT東日本と東京大学は2020年2月に「ローカル5Gオープンラボ」(東京都調布市)を開設。富士通も「FUJITSU コラボレーションラボ」(川崎市)を同年10月に設けている。

 足元でも同様の動きが進む。京セラは2022年4月、横浜市の研究施設「みなとみらいリサーチセンター」に「ローカル5G共創ルーム」を開設。フィンランドのNokia(ノキア)も東京都港区の研究施設「先端技術センター」でローカル5Gの検証拠点を開設し、5月に報道陣へ公開した。