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 複数のクラウドをつなぐマルチクラウド環境に適した企業向けネットワークサービスが相次いで登場している。インターネットイニシアティブ(IIJ)は2022年6月30日から、オンプレミス環境と様々なパブリッククラウドを閉域網で直結する「IIJプライベートバックボーンサービス/Smart HUB」を開始する。

 Smart HUBでは、IIJが自前のネットワーク基盤をあらかじめパブリッククラウドに接続してある。ユーザー企業が同サービスを閉域網として使うことで、オンプレミスと各種パブリッククラウドの間で、インターネットを経由するよりも安全にデータをやり取りできるようになる。Smart HUBに対応するパブリッククラウドは米Amazon Web Services(アマゾン・ウェブ・サービス)の「Amazon Web Services(AWS)」、米Microsoft(マイクロソフト)の「Microsoft Azure」と「Microsoft 365」の3種類だ。

 特徴は、クラウドごとにネットワーク帯域を決めて契約するのではなく、利用するクラウド全体に必要な帯域をまず「帯域プール」として確保する契約形態にした点だ。ユーザー企業は契約した帯域プールの中から、各クラウドに対する帯域を毎秒10メガビット単位で柔軟に割り当てられる。帯域プールの上限は毎秒100ギガビットだ。

 各クラウドへの帯域の配分は、専用のポータル画面を使ってオンデマンドで変更できる。あるクラウド上のシステムで大量のデータ通信が発生するときだけ一時的に帯域を増やす、といった運用が可能になる。