米Mojo Visionは2022年6月28日、同社が開発したAR(Augmented Reality)用コンタクトレンズ「Mojo Lens」の試作品を、同社CEO(最高経営責任者)のDrew Perkins氏が自らの眼に装着してその動作を確認したと同社のブログで発表した。基本的な機能の動作は確認したとして、今後は米FDA(U.S. Food and Drug Administration、米食品医薬品局)における認可の取得手続きを急ぐと共に、ソフトウエアの充実を図り、パートナー企業と具体的な製品化を進めるという。
このMojo Lensは、コンタクトレンズの上に1辺約0.48mmと超小型のマイクロLEDディスプレー、無線通信機能、超小型カメラ、視線トラッキング機能、加速度センサー、そして超小型2次電池などを実装したもの。2022年3月に、こうした基本的な機能の開発と実装はほぼ完了したと発表した。
Mojo Lensの開発は同社が設立された2015年以降、足掛け7年にわたる。その間、一歩一歩、要素技術の開発と実装を進めてきたとする。
今回の発表はそれを、CEOのPerkins氏が実際に眼に装着して動作を確認したという内容である。2022年3月時点では有線の給電ケーブルがまだついていたもようだ。今回は、それも除去して無線給電だけで稼働させた。Perkins氏は、「非常に楽しかった。インビジブルコンピューティングで未来を直接体験できた」という。