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 米Microsoft(マイクロソフト)のリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)の新版「SQL Server 2022」が搭載する新機能が明らかになった。「Microsoft Azure」が提供するデータ管理やアナリティクス関連サービスとの連係強化がポイントだ。同社はSQL Server 2022を製品ラインアップに加え、データ活用戦略「Microsoft Intelligent Data Platform」をさらに推し進める構えだ。

 マイクロソフトは2022年8月にSQL Server 2022のリリース候補版を発表した。年内には正式リリースされる見通しだ。SQL Server 2022の新機能について日本マイクロソフト データ&クラウドAIアーキテクト統括本部 第三技術本部 クラウドソリューションアーキテクトの楊佳易氏は「Microsoft Azure上のデータベースサービスであるAzure SQL Managed Instanceが提供する最新機能を実装した」と説明する。

SQL Server 2022の新機能の概要
SQL Server 2022の新機能の概要
(出所:日本マイクロソフト)
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 SQL ServerとAzure SQL Managed Instanceとの間のリンク機能を強化した。SQL Server 2022に対して、Azure SQL Managed Instanceからのデータリストアを可能にし、HA(高可用性)やDR(ディザスターリカバリー)などに活用しやすくした。またSQL Server 2016、2017、2019、2022を簡単な操作でAzure SQL Managed Instanceへ移行できるようにした。

 Azureが提供するデータ分析サービス「Azure Synapse Analytics」との連係も強化した。「Azure Synapse Link for SQL Server 2022」によって、SQL Server 2022上のデータ変更をSynapseに自動で同期する。「新しい変更フィード機能で差分だけをSynapseへプッシュし、SQL Server 2022からほぼリアルタイムに分析対象データをアップデートできる」(楊氏)

 この他データ管理サービス「Microsoft Purview」からSQL Server 2022に対して特定のアクセス権を設定できるようにするなど、SQL Server 2022は各方面でマイクロソフトの製品、サービスとの連係を深めた。「企業で取り扱うデータ量の増加と合わせて、オンプレミス環境やクラウド、エッジなどハイブリッド環境でデータを活用したいというニーズが出てきた。製品やサービスを組み合わせたエンドツーエンドのサービスでこうしたニーズに応えていく」。楊氏は、SQL Server 2022の機能拡張の背景をこう説明する。