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 SUBARU(スバル)は2022年9月15日に発表した新型SUV(多目的スポーツ車)「クロストレック」の日本仕様車に、デンソーが開発した最新の広角単眼カメラを採用した。同カメラを使うことで、道路脇から飛び出してくる歩行者や自転車などを検知できるようにして予防安全性能を高めた。スバルがデンソーの同カメラを採用するのは、北米市場向け中型SUV「アウトバック(一部グレード)」に続く2車種目となる(図1)。デンソーが2022年9月27日に発表した。

クロストレック
図1 新型SUV「クロストレック」
デンソーの最新の広角単眼カメラを採用した。(画像:スバル)
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 スバルの新型クロストレック(以下、新型車)は、先進運転支援システム(ADAS)「新世代アイサイト」用のセンサーとしてステレオカメラも搭載する。中型ステーションワゴン「レヴォーグ」から採用しているもので、スウェーデンVeoneer(ヴィオニア)製である。デンソーの広角単眼カメラは新世代アイサイト用のセンサーとして、ステレオカメラに追加する形になる(図2)。

広角単眼カメラの搭載位置
図2 広角単眼カメラの搭載位置
新世代アイサイト用のセンサーとして、ステレオカメラに追加する形になる。(画像:スバル)
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 レヴォーグなどに搭載する新世代アイサイトは、車両前方を監視するセンサーとしてステレオカメラの他に、ヴィオニア製のミリ波レーダーも使う。フロントウインドー上部の室内側に搭載するステレオカメラと、前部バンパーの両角に装着するミリ波レーダーを使うことで、主要機能である自動ブレーキは交差点の右左折時における車両や歩行者、見通しの悪い交差点などにおける車両や二輪車との出合い頭衝突に対応する。

水平視野角はステレオカメラの約2倍

 ただ、ステレオカメラとミリ波レーダーを使うシステムでは、道路脇からの歩行者や自転車などの飛び出しに対応するのが難しかった。これに対して、デンソーの広角単眼カメラの水平視野角は128度であり、ヴィオニアのステレオカメラに比べて約2倍に広角化した(図3)。

デンソーの広角単眼カメラ
図3 デンソーの広角単眼カメラ
トヨタ車などに搭載されている製品よりも広角化した。(画像:デンソー)
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 スバル常務執行役員CTO(最高技術責任者)技術本部長の藤貫哲郎氏は、2022年9月15日に開いた新型車の発表会で、「自車前方のより広い範囲をカバーするために、広角単眼カメラを追加することにした」と採用の理由を説明した。