Tポイントの会員数は約7000万人、国内カード最大手であるSMCCの会員は約5200万人で、Vポイント会員は約2000万人に上る。CCC COO(最高執行責任者)特別補佐官の田代誠氏は、「世界1億店舗で使えるVポイントとの提携は、Tポイントの現会員にとって利点が大きい」と話す。新ブランドに併せて、双方のアプリも刷新するとみられる。
決済・ポイント事業を共同運営するため、CCC傘下のCCCMKホールディングス(HD)株をCCCが6割、SMFGや同グループ会社が4割保有する方向で協議している。SMCC常務執行役員の佐々木丈也氏は、統合により「Tポイントの提示とVポイントが使えるカードでの決済を一括で済ませられるなど、顧客目線での付加価値を提供したい」と語る。
マーケ支援の質を維持できるか
「双方に利点のある話ではあるが、最適な選択だったかについては疑問が残る」。共通ポイントの動向に詳しい野村総合研究所(NRI)コンサルティング事業本部 CXコンサルティング部グループマネージャーの冨田勝己氏は、SMBCグループとCCCの提携をこう評価する。