全1508文字
PR

 スマートフォン専業銀行のみんなの銀行が、BaaS(Banking as a Service)事業の本格展開に動き始めた。2022年9月29日にAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)連携基盤を開発したと発表。10月18日には、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(U.S.M.H)とBaaSの活用に関する基本合意書を締結した。U.S.M.Hは、首都圏に展開するマルエツ、カスミ、マックスバリュ関東というスーパーマーケット3社の共同持ち株会社。「当社のアプリとの組み合わせでユーザーに対する価値向上の可能性を期待している」と、U.S.M.H AKIBA Runway統括責任者の満行光史郎氏は語る。

 みんなの銀行は、残高照会や入出金明細照会といった参照系APIを開発済み。2022年内に、同行と提携する事業者が参照系APIを利用したサービスを提供開始する見込み。主に同行の預金口座を保持しているユーザー向けに、アプリで残高や入出金明細を表示するサービスとなる。更新系APIについては、2022年度内に開発を完了する計画だ。

 みんなの銀行 ビジネスアライアンスグループグループリーダーの吉冨史朗氏は、目指すBaaSの姿について「事業者のサービスに銀行機能が溶け込むように組み込まれること」と説明する。ユーザーが買い物をする流れの中で、決済やローンといった機能を提供していくイメージを描く。

最短で翌営業日に入金

 更新系APIの軸となるのは決済機能だ。U.S.M.Hは、スマートフォンで商品のバーコードをスキャンして買い物の支払いが可能なアプリ「Scan&Go ignica」に、この機能を組み込む。Scan&Goでは現状、クレジットカードや「PayPay」などで支払いが可能。みんなの銀行のAPIを活用して、さらに「A2A(Account-to-Account)決済」を加える。