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ナイアンティックのシニアバイスプレジデントを務めるYuji Higaki氏(右)と、CPOの河合敬一氏(写真:ナイアンティック)
ナイアンティックのシニアバイスプレジデントを務めるYuji Higaki氏(右)と、CPOの河合敬一氏(写真:ナイアンティック)
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 AR(拡張現実)ゲームを手掛ける米Niantic(ナイアンティック)は、技術を外部提供するプラットフォームビジネスを加速させる。「Pokémon GO(ポケモンGO)」などの人気ARゲームで培った技術を利用できるプラットフォーム「Lightship(ライトシップ)」を構築し、外部の開発者がARアプリやコンテンツを作れるようにした。同社の技術部門を統括するシニアバイスプレジデントのYuji Higaki氏と、CPO(最高製品責任者)の河合敬一氏に今後の戦略を聞いた。

ライトシップで重視していることは何ですか。

Higaki氏 ライトシップは、ポケモンGOや「ピクミンブルーム」など位置情報を利用したARゲームの基盤になるものだ。ナイアンティックは多くのAR技術を開発してきたが、自社だけですべてを手掛けるのは難しい。そこで外部の多くの開発者が利用でき、AR開発を応援するための仕組みを整えた。

 さまざまな機能を用意して、そこで実験的な取り組みを進めている。エンターテインメントとも相性がいいので、多くの人が「こんな遊びに使えるのではないか」と創意工夫を重ねている。新しい表現方法としても興味を持たれていて、現実世界にデジタル映像を重ねて表現するといったアートの可能性も検討されている。

 多くのクリエーティブな人たちにARを利用してもらうことで今後、ナイアンティックが思いも寄らなかった面白い発想を生み出していきたい。どんなものを作ればARを楽しんでもらえるか模索しているところで、皆で面白いものを見つけていくことが重要だ。ARグラスが普及するまでは、スマホを使ったARがまだまだ主流だろう。

複数のユーザーのスマホを同期して対戦型のARゲームを楽しむ例(出所:ナイアンティック)
複数のユーザーのスマホを同期して対戦型のARゲームを楽しむ例(出所:ナイアンティック)
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河合氏 ポケモンGOに代表されるように、ナイアンティックは日本市場との関わりが深い。日本の開発者は新しい技術を積極的に取り込んでくれるので、ライトシップも積極的に使ってほしい。2022年6月には東京・原宿で開発者を対象にライトシップを紹介するイベントを開催し、Webブラウザー上でARコンテンツを利用できる技術「WebAR」などを紹介した。米国では宣伝広告にWebARを活用することが主流になりつつある。