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 ドイツSchaeffler(シェフラー)は2022年12月1日に開催した「シェフラーシンポジウムジャパン2022」(パシフィコ横浜)において、4本の脚を伸縮させる自律型無人搬送ロボット(AMR、Autonomous Mobile Robot)の研究用コンセプトモデル「DEX(Dual Extendable)」を披露した。4脚の先に付いた車輪で走行し、脚の伸縮によって荷を乗せる天板の高さと傾きを変える。重力を利用して物体を転がすなどの方法で荷を移動させる「からくり」設備にも対応しやすいとしている。

 DEXは、脚を折り畳んだ状態で天板の高さが400mm、伸ばした状態で750mmになる。いずれの状態でも、脚の先に付いたインホイールモーター内蔵の車輪により、最大時速10kmで走行可能。SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)技術によって自律走行し、床面に走行路を示す磁気テープやマークなどを設置する必要はない。走行中の脚の伸縮も可能で、凹凸のある走行路でも路面形状に応じて脚を調整すれば、荷を上下にブレさせず搬送できる。

図1 天板を低くした状態
図1 天板を低くした状態
床面からの最小高さは400mm。(写真:日経クロステック)
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図2 天板を高くした状態
図2 天板を高くした状態
床面からの最大高さは750mm。(写真:日経クロステック)
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 4個のカメラと2個の2次元LiDAR(レーザーレーダー)、1個の3次元LiDARを備え、周囲を検知し、人が接近すれば距離に応じてスピードを落としたり、止まったりできる。AI(人工知能)により、搬送先の荷棚などの認識も可能。人の手のジェスチャーを認識できるようにしており、手を振った作業者のそばまで行ったり、歩く作業者の後を追従して移動したりといった動作ができる。

 作業者の音声指示を理解する機能を持つ。カナダPicovoiceの自然言語認識ツールを利用しており、例えば「Hey DEX, slowly drive to pickup point」(荷受け場所までゆっくり移動)といった言葉を理解して動作する。