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 2022年11月初め、太陽光発電・エネルギー貯蔵のサービスプロバイダーである米サンパワー(Sunpower)は、カリフォルニア州で200軒以上の新築住宅を対象にマイクログリッドの実証事業を展開すると発表した。

 この実証プロジェクトは、「エネルギースマート・コネクテッドコミュニティ」と名付けられ、サンパワーのほか、米有名州立大学の1つであるカリフォルニア大学アーバイン校(UCI)、仏シュナイダーエレクトリック(Schneider Electric)、米電力大手サザン・カリフォルニア・エジソン (Southern California Edison=SCE)、さらに米ハウスビルダーであるKBホーム(KB Home)が参加し、連携して実施する(図1)。

図1 ●米エネルギー省のプログラムに参加するサンパワーのパートナー
図1 ●米エネルギー省のプログラムに参加するサンパワーのパートナー
(出所:DOE)
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 サンパワーが実証事業の構想を練り、プロジェクトリーダーを務め、パートナーを束ねて全体を統括する。

 サンパワーは、かつて世界最高の変換効率を誇ったバックコンタクト(IBC)技術による結晶シリコン型太陽電池セル(発電素子)・太陽光パネルの製造・販売で知られる世界的な太陽電池メーカーであった。2019年に事業体制を再編し、エネルギーサービスの提供に特化した会社であるサンパワーと、太陽電池の開発に特化するマキシオン・ソーラー・テクノロジー(Maxeon Solar Technologies)という、2つの専業会社を分離・独立させた。

 エネルギーサービスに特化することになったサンパワーは、太陽光発電設備に、エネルギー貯蔵、電気自動車(EV)の充電機能、およびエネルギー管理システム(EMS)を含む多数のデジタル製品を追加して、消費者の求めるエネルギーソリューションの「ワンストップショップ」になることを目標としている。

 サザン・カリフォルニア・エジソン (SCE)は、カリフォルニア州の中南部を主とした15郡を含めたエリアでサービスを提供する大手電力会社である。米エネルギー省(DOE)・エネルギー情報局(EIA)が、全米にある2700社以上の小売電気事業者から収集した2021年度の最新データによると、SCEは、電力サービスによる売上高(10兆7690億ドル)と販売量(5万7096 TWh)で米国第2位である。

 KBホームは、カリフォルニア州に拠点を持ち、早くから省エネ機器や太陽光発電を搭載したオール電化住宅などを展開してきた。同社は、65年の歴史の中で 65万5000軒を超える住宅を建設してきた。同社は、2011 年にカリフォルニア州で最初の新築住宅すべてに太陽光発電を標準搭載した住宅団地「オールソーラー ・コミュニティ」を建設した。

 また、シュナイダーエレクトリックは、フランスの世界的に有名な、電気機器・産業機器メーカーで、エネルギーマネジメントとオートメーションのスペシャリストとしても知られる。