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 日本の医療・ヘルスケア領域における次の有望分野は何か――。産業全般の市場調査などを手掛ける工業市場研究所(東京・港)が同領域の研究動向を探った。近年の研究テーマ1446件を分析し、独創性やインパクトの大きさなどによる独自指標で分類。その結果に基づき、有望分野として20の技術セグメントを明らかにした。

 今回の調査対象は、科学技術振興機構(JST)と日本医療研究開発機構(AMED)が管轄する研究テーマ、理化学研究所(理研)が成果として発表した研究テーマである。いずれも2020年1月から2022年6月に公表された情報を集計した。

調査対象とした機関とリストアップした技術研究の参照先
調査対象とした機関とリストアップした技術研究の参照先
科学技術振興機構(JST)と日本医療研究開発機構(AMED)が管轄する研究テーマ、理化学研究所(理研)が公表した成果の合計1446件を調査した。2020年1月から2022年6月までに公表されたものを対象とした。(出所:工業市場研究所)
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 次に、調査対象とした1446件の研究テーマを、工業市場研究所が独自に定義した有望度ランクで5段階に分類。技術セグメントごとにテーマ数と有望度ランクの高さなどを集計・分析し、20の技術セグメントを選出した。

 具体的には、「細胞の構造生命科学」「ウイルス検査技術」「診断技術/診断支援技術」「IoT(Internet of Things)ライフデータ高度利用/PHR(パーソナル・ヘルス・レコード)関連技術」「計測/センシング/データ解析技術」「遺伝子治療/ゲノム編集」「iPS細胞技術」「ゲノミクス」「手術支援システム/ロボット」「遠隔医療システム/AI(人工知能)」「ブレインテック」「生体親和性材料」「インタラクション技術/人間機能拡張技術」「光操作技術/オプトジェネティクス」「ジェンダーテック」「生活支援ロボットシステム」「スリープテック」「ロボティックバイオロジー」「マテリアルズ・インフォマティクス(MI)」「セルフリハビリテーションシステム」の20分野だ。これらは、今回の調査における有望度の高さ順である。

 なお、選出した20分野の研究テーマ一覧などの詳細は、日経BPが2022年10月31日に発行した専門リポート「デジタルヘルス未来戦略 健康・医療・介護の技術動向と有望分野」に掲載している。