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凸版印刷はIBMの量子コンピューターを活用して2023年内にも量子AIを検証する(写真:IBM)
凸版印刷はIBMの量子コンピューターを活用して2023年内にも量子AIを検証する(写真:IBM)
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 凸版印刷は、演算に量子コンピューターを使ったAI(人工知能)技術である「量子AI」の研究に力を注ぐ。量子AIは、深層学習技術など現行のAI技術と比べて、「学習データが少なくて済む」「学習に必要な時間が短い」といったメリットを得られる可能性がある。半導体材料開発などへの応用を見据え、研究を加速させる。

 同社は2022年9月から量子AIの研究を東京大学素粒子物理国際研究センターと共同で進めている。量子AIは、少ないデータかつ短い学習時間で高精度な推論が可能なAI技術である。言語や音声、画像などさまざまな分野への応用が期待されている。