米国太陽エネルギー産業協会(SEIA)とコンサルティング会社の英ウッドマッケンジーが2022年12月に共同で発表したレポートによると、2022年における米国太陽光発電設備の年間新規導入量は、2021年比23%減の出力18.6GW-DC(直流・太陽光パネルベース)と予想している。
2017年に前年を大きく下回って以降、右肩上がりで回復してきたものの、2022年にまた前年割れしてしまった(図1)。
米国の太陽光発電市場は、住宅用、商業・産業を含む非住宅用、発電事業用と3つのセグメントで構成される。市場全体の大半以上を占めるのは、メガソーラー(大規模太陽光発電所)を含む発電事業用だが、レポートによると、このセグメントの縮小が最も大きかったという。ウッドマッケンジーは、2022年の発電事業用太陽光発電所導入量は、2021年の17GWに比べて40% 減の10.3GWと予測している。
市場規模が縮小した最大の要因として、貿易障壁とサプライ チェーンの混乱が挙げられている。