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 「先日、試作車に乗ってきた」(日産自動車専務執行役員の平井俊弘氏)。日産が、シリーズ方式のハイブリッド機構「e-POWER」を搭載した軽自動車を試作していたことが明らかになった。

日産専務執行役員の平井俊弘氏
日産専務執行役員の平井俊弘氏
(写真:日経クロステック)
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第2世代のe-POWERユニット
第2世代のe-POWERユニット
エンジン、駆動用モーター、発電機、減速機、増速機、インバーターから成る。(写真:日経クロステック)
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 日本では、軽自動車を含む乗用車において、2035年までに新車の100%を電動化することが求められている。また、2030年度からの次期燃費基準では、乗用車の燃費を2016年度実績に対して32.4%改善することが必要とされている。登録車に比べて電動化が遅れていた軽自動車において、電気自動車(EV)化や本格ハイブリッド車(HEV)化は待ったなしの課題となっている。

 日産は、そうした軽自動車の電動化において、EV化を前面に押し出してきた。いや、外部からはそう見えていた。

 だが、軽EVはエンジン車やHEVに比べると、まだ価格が高い。軽EVの価格がエンジン車並みになるまでは、しばらく時間がかかる見通しだ。それまでは、もう少し価格の安い電動車が欲しい。そんな思いが同社にはありそうだ。