米Gartner(ガートナー)は、大企業の50%が2028年までに倉庫または製造現場の物流を自動化するロボットを導入すると予測する。労働力不足などを受けて、今後10年間で物流ロボット市場は急速に成長する見込みだ。異なる種類のロボット導入に伴い、それらを協調して稼働させるための標準ソフトウエアが必要になるという。
ガートナーは、大企業の40%が今後5年以内に倉庫業務に異なる種類の物流ロボットを導入するとも予測する。企業が複数のベンダーから多様な物流ロボットを導入すると、それらを統合管理するための標準ソフトが必要になる。ガートナーはこの仕組みを「Multi-Agent Orchestration Platform(マルチエージェント・オーケストレーション・プラットフォーム)」と呼ぶ。
このプラットフォームは、ロボットのみならず、ドアやエレベーターといった設備、業務アプリケーションなどさまざまなシステムを協調動作させる。例えるなら、ソフト領域におけるミドルウエアの役割を果たす。作業の内容に適したロボットに割り当て、現場の自動化をサポートするという。