ニュース解説
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交通系ICカードの代わりにQRコードで乗車、期限を付け不正利用防止
磁気券や交通系ICカードを使わず、スマートフォンやクレジットカードで改札機を通れるサービスの拡大を鉄道事業者が模索している。「鉄道技術展・大阪」(2022年5月25~27日、インテックス大阪)で、近畿日本鉄道と南海電気鉄道が最新状況をパネルで展示した。
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脱・面倒な客、半導体の安定調達へデンソーがあの手この手
デンソーは2022年6月1日、半導体戦略に関する説明会を開催し、取り組みを進めている半導体不足への対応策を明かした。さまざまな施策の根底にあるのは、自動車業界と半導体業界のギャップを埋めることである。
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電車への落書き防止や安全確認、省電力無線や5Gの応用でコスト低減
「鉄道技術展・大阪」(2022年5月25~27日、インテックス大阪)では、鉄道事業者や関連会社が5Gを用いた画像伝送や、省電力無線通信による監視情報の伝送といった取り組みを展示した。
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「あのパワー半導体やっぱり返して」、品不足で納期1年待ち
「あのパワー半導体、やっぱり製品に使うから返してくれないか」――。ある大学教授は、付き合いのある企業からの申し出に驚いた。もう使わないからといって譲り受けたパワー半導体だった。二つ返事で同意すると、担当者はすぐさま回収していった。背景にあるのは、深刻なパワー半導体不足だ。
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元ウーバー社員がつくったLINE配車、古巣に感じた「もどかしさ」とは
米ウーバーの元社員が立ち上げた新たな配車サービスが勢いを増している。「LINE」でハイヤーを予約できるサービスで、専用アプリを使わないため既存サービスに比べて利用者獲得のハードルを大きく下げた。ウーバーに感じたもどかしさの解消を目指し、スマホ配車サービスのダークホースになりそうだ。
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新規事業で「ホームラン」を、野球練習VRを提供するNTTデータの危機感
NTTデータは2022年4月27日、VR(仮想現実)技術を用いた野球のバッティング練習システム「V-BALLER(ブイボーラー)」をアマチュア向けに提供開始した。同社“らしくない”事業に取り組む背景には「受動的なSIではなく企画型・提案型に変わらなければならない」(本間洋社長)との危機感がある。
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「レクサスRX」刷新、ターボエンジンと高出力モーター使う新HEV
「レクサスのコアモデルだからこそ、守りに入らず変革に挑戦した」――。こう語るのは、トヨタ自動車が2022年6月1日に発表した新型SUV(多目的スポーツ車)「レクサスRX」のチーフエンジニアを務めた大野貴明氏である。特に注目すべきは、レクサス初となる新型のハイブリッドシステムを採用した点だ。
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「3Dグラフェン」は電池を変えるか? 東北大発3DCの挑戦
実用化がなかなか進まない、究極の電子材料。グラフェンはその代表格だ。なぜ実用化されないかといえば、何の工夫もなく成形すると積層=グラファイト化してしまい、グラフェンならではと期待した特性値が、既存の安い材料並みになるからだ。キャパシターの電極用途では比表面積がダダ下がりして活性炭以下になってしまう…
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三菱電機が業務用空調で新たな報告書、内部証言と辻つま合わず
(5)特許公報と技術ノートという証拠
三菱電機の品質不正を追及する外部調査委員会(以下、調査委員会)が2022年5月25日に公表した「調査報告書(第3報)」(以下、報告書)。この報告書の中で、業務用エアコン事業を担う三菱電機の冷熱システム製作所が「虚偽」と思われる説明をしていることが日経クロステックの調べで明らかになった。
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ロボとAIで実験室を自動化、OISTが進める「人体まるごと検査」の威力
ロボットやAIを用いて実験室を自動化し、人体の網羅的解析を支援するプロジェクトが始まった。沖縄科学技術大学院大学(OIST)とコランダム・システム・バイオロジーによる共同研究で、2024年度までに全自動化した実験室を構築する。一人ひとりに合った個別化医療などへの貢献を目指す。
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鉄道会社が夜間にドローン飛行訓練、設備保守へ活用法探る
高所や山間部など人が行きにくい場所へドローンを飛ばして、線路や設備の点検に利用しようとする鉄道事業者の試みが進んでいる。「鉄道技術展・大阪」(2022年5月25~27日、インテック大阪)では複数の鉄道会社が点検へのドローン利用について展示、説明した。
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AI健康アプリが近所のリアル店舗と「連動」、実践しやすい献立や運動を提案
リアル店舗と連動する新しい健康サービスが2022年5月18日に始まった。サービスを手掛けるのは、AI(人工知能)を活用した健康アプリ「カロママ プラス」を手掛けるリンクアンドコミュニケーション(東京・千代田)である。
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AIからVRまで、アフラック生命が一挙投入するデジタルサービスの実力
「これまでは代理店のニーズに応える形でサービスを個別に提供してきた。これらを束ねた世界観で提供できるようにして、顧客の体験価値向上や代理店のDX(デジタル変革)をより推進していく」
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NTTデータ本間社長は節目超え5年目に、背景に「自分で決めた」NTTとの海外統合
NTTデータの本間洋社長が2022年5月30日までに日経クロステックの取材に応じた。同社社長は任期4年が多いが、本間氏はその節目を超えて続投し、社長就任5年目に入る。「新しいスキームでいいスタートを切るため」と語り、2022年10月に控えるNTTとの海外事業統合が背景にあったことを示唆した。
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NECが量子の「最適化ビジネス」立ち上げ、2025年度に100億円狙う算段
NECがユーザー企業の課題を最適化問題で解く事業部門を立ち上げたことが分かった。量子コンピューターの商用化を射程に捉えながら、まずはスーパーコンピューターやAI(人工知能)などすぐに使える技術を用いる。物流や生産計画などの効率化を支援し、2025年度に100億円の売上高を見込む。
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ホンダの新型ステップワゴン、中型ミニバン市場で反転攻勢
ホンダは2022年5月27日、中型ミニバン「ステップワゴン」を約7年ぶりに全面改良して発売した。シンプルな外観デザインに一新したほか、ホンダ車で最大の車内空間や使い勝手の良さ、走行時の安全性など中型ミニバンに求められる基本機能の向上を追求した
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フリーゲージトレインの開発継続判明、新技術が続々「鉄道技術展」
2022年5月25日から開催された「鉄道技術展・大阪」(27日まで、インテックス大阪)では関西に本拠を置く鉄道事業者が多く出展し、フリーゲージトレインや乗降ドアへの挟み込み検知システムなど、車両の工夫について展示した。
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エネ庁の小売電気事業者アンケートで見えた経営実態とは?
相対契約や子BG、新電力のリスクマネジメント策
電力市場の高騰や変動が激しさを増す中、資源エネルギー庁は小売電気事業者のリスクマネジメントに関するアンケート調査を実施した。そこからは多くの事業者が電源調達や需給管理を親BG(バランシンググループ)など他社に委託している実態が浮かび上がった。
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「年齢確認不要」で酒販売も、トライアル最新デジタル店舗のムリ・ムダ・ムラ削減術
レジ機能付きショッピングカートをいち早く採用するなどリテールテックを先導するトライアルカンパニーが最新の店舗「トライアルGO脇田店」を4月20日開店し、5月17日にメディア向け取材会を開いた。同店を実験店と位置づけ、店内に取り付けたカメラやAI(人工知能)を駆使した最先端の技術を盛り込んでいる。
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「筋電義手」で指が個別に動く、世界で開発活発に
筋電義手の進化がめざましい。筋電義手とは、筋肉から発生する微弱な電位(筋電位)を使って動作制御する電動義手。人工知能(AI)の一種である「パターン認識」を制御に活用した筋電義手が登場し、複雑な手の動きを短期間の訓練で習得できるようになった。体の機能を追加する「身体拡張」につながる開発が進む。