ニュース解説
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ChatGPTでロボット制御も、製造現場に生成AI
生成AI(人工知能)を活用し、人に指示するように直感的にロボットを制御する。そんな技術の実現に向けた取り組みが盛んになってきた。プログラミングの知識やロボット技術に詳しくなくても、現場で手軽にロボットを操作できる時代が到来しそうだ。
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マイナンバー法改正法案が閣議決定、マイナ利用促進する6つの柱も残る懸念
政府は2023年3月7日、マイナンバーとマイナンバーカードについて定める「マイナンバー法」の改正法案とその関連法案を閣議決定した。マイナンバーカードの健康保険証利用の推進のほか、マイナンバーを使った情報連携をスムーズにするなど、マイナンバー制度の活用を促進する。
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Netflixがアニメ制作に生成AI、疲弊する現場を救えるか
日本のアニメ産業は3兆円に迫る規模にまで成長したものの、制作現場は人手不足で悲鳴を上げる。そんな状況を打破しようと、生成AI(人工知能)を活用しようという動きが出てきた。分業化が進み、約50年間大きく変わることがなかった日本のアニメ制作現場を一変させる可能性を秘める。
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トラブル乗り越え世界初の民間月着陸達成か、きっかけはAlphabet後援の賞金レース
日本の宇宙ベンチャーispaceは2023年2月28日、日本初の民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」ミッション1の現状を公表した。月着陸試験機「シリーズ1ランダー」は、同年12月11日に米SpaceX(スペースX)の「ファルコン9」ロケットで打ち上げられ、必要エネルギー最小で月周回軌道に到達…
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浜松市が新システムで「書かない窓口」を開始、手本はあの自治体
浜松市は2023年2月に窓口業務支援の新システムを稼働させ、「書かない窓口」を開始した。7つの区役所を含む市内58カ所で大規模な窓口改革に取り組む。
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園児のバス置き去り事故を防げ、三洋貿易が検知センサーの実証実験
幼稚園や保育園の送迎バスに置き去りにされた園児が、熱中症により亡くなる事故が相次いでいる。それを受け国土交通省は2022年12月、「送迎バスの置き去り防止を支援する安全装置のガイドライン」を策定した。2023年4月から幼稚園や保育園の送迎バスにガイドラインに適合する安全装置の設置が義務化される。こ…
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テスラのマスクCEO「脱化石燃料は見えた」、地表0.2%に再エネ30TW導入で
米Tesla(テスラ)は投資家向け事業説明会「Tesla Investor Day 2023」を開催。同社CEOのElon Musk氏は、再生可能エネルギーが非電力部門を含むエネルギーの大半を供給する「持続可能エネルギー経済(Sustainable Energy Economy)」を2050年まで…
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日本電産の株価がついに7000円割れ、ピークの半値以下で永守会長の新たな心痛に
日本電産の株価の下落が止まらない。2022年4月末に同社永守重信会長が最高経営責任者(CEO)に復帰しても、株価の反転上昇は見られない。2023年3月3日終値は6868円とピーク時の株価の4割5分程度と低迷している。経営指標として株価を重視する永守会長にとって、長年頭を悩ませてきた後継者問題に加え…
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手術支援ロボットの競争激化、国内外から1強「ダビンチ」への挑戦者続々
米Intuitive Surgicalの日本法人であるインテュイティブサージカル(東京・港)は2023年1月、約5年ぶりとなる内視鏡手術支援ロボットの新機種「ダビンチSPサージカルシステム」(以下、ダビンチSP)を日本市場に投入した。
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ビジネスの場にも生成AI、クリエーティブ分野や製造業で活躍
「生成AI(人工知能)」の活躍の場がさまざまなビジネスに広がっている。急速な進化に伴い、アニメやゲーム、音楽の制作といったクリエーティブ(創作)分野だけではなく、製造業のロボット制御などでも検討が進む。生成AIは人手不足に苦しむ現場の救世主として期待が高まっている。その一方で、人が取り組むべき仕事…
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豪州で運転中の12の大型蓄電池事業から見えたこと
豪州が目指す脱炭素フロントランナー(第2回)
世界最高の再エネ導入目標を掲げ、急ピッチで大型蓄電池の導入が進む豪州を読み解く本連載。第2回はSAで稼働する世界初の大規模系統用蓄電池、俗称「テスラバッテリー」など12の大型蓄電池から注目プロジェクトを紹介する。
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NTNのEV向け軸受、保持器の工夫でモーター回転数4万rpmに対応
NTNが開発した、電動車両の駆動用モーターの高回転化に寄与する深溝玉軸受。保持器の形状や材質を工夫することで、4万rpmのモーター回転数に対応できるという。軸受の回転性能を高めることでモーターの小型化を後押しする。
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JALがANAに次ぎ”サメ肌”航空機を実証、塗膜に直接加工で耐久性に強み
日本航空(JAL)は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、ニコン、オーウエルと共同で、機体外板の塗膜上にサメの肌を模した「リブレット加工」を施した航空機による飛行試験を実施し、所望の耐久性を確認したと2023年2月28日に発表した。このリブレットは、微細な三角形の凹凸構造をしている。
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デジタル化は進むも「変革」で米国に後れ、IPAの最新DX白書で浮き彫りに
「日本企業はDXの具体策・経営層・人材と様々な面で米国に後れを取っている」。IPAが2023年2月に公開した「DX白書2023」の調査結果から、そう言わざるを得ない現実が浮き彫りになっている。
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協働ロボと人の共同作業をデジタルツイン化、トヨタと実証で生産性15%向上
産業技術総合研究所はデジタルツインを活用し、生産性の向上と安全性の確保を両立しながら作業者と協働ロボットとの共同作業による「半自動化」を進められるシステムを開発した。
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JR東日本の新金融サービス、楽天銀行のBaaSを選んだワケ
JR東日本は2024年春に、新たな金融デジタルサービス「JRE BANK」を開始する。楽天銀行のBaaSを活用し、個人顧客に預金や住宅ローンなどを提供する。利用に応じてポイントサービス「JRE POINT」や列車優待などの特典を付与し、非運輸事業の拡大につなげる。
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住友ゴムがタイヤ情報の検知ソフト、「クルマの上流設計に食い込む」
タイヤ大手の住友ゴム工業が、タイヤや路面の状態を検知するソフトウエア「センシングコア」の開発に注力している。2022年から実証実験を進めており、すでに複数の自動車メーカーへの導入が決まっているという。同ソフトを活用した事業で、2030年には100億円の営業利益を目指す。
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日産の電動化、「欧州26年度98%」より重要な3つの取捨選択
日産自動車が電動化戦略を修正した。欧州市場においては2026年度における電動車両の販売比率を75%としてきたが、98%に改めた。電動化の取り組みを加速させる姿勢が目立つが、それ以上に重要なのは「利益ある成長」に向けた取捨選択がはっきりしてきたことだ。
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SOMPOが「Windows 365」導入、介護データ分析のセキュリティーを強化
SOMPOホールディングス(HD)が、米マイクロソフトの仮想デスクトップSaaSである「Windows 365」を導入した。介護事業における入居者データ分析のセキュリティー強化が目的だ。OS更新や負荷分散なども含めた運用をマイクロソフトが担当する点などを評価した。
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NRIが「軽量勘定系」を投入、あえてレッドオーシャンに飛び込むワケ
野村総合研究所(NRI)は2024年夏をめどに、銀行業務を担う勘定系システムについて、クラウド上で動作する新たなサービスを投入する。機能を絞った「軽量」な仕組みとし、競合他社よりも安価に提供できるようにする。なぜNRIはこのタイミングでレッドオーシャン(苛烈な市場)に飛び込むのか。