今話題になっているニュースや技術を、専門記者や専門家が詳しく解説します。
ニュース解説
目次
-
町の自動車整備工場が自前で挑むDX、IT活用ノウハウの外販にも乗り出すツカサ工業
自動車整備業界は町工場規模の会社が多いこともあって、ITの活用があまり進んでいない。こうしたなかで、IT活用に積極的に取り組んでいるのがツカサ工業(長野県大町市)だ。ITの専門人材を確保して、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推し進めている。
-
起業予備軍を社員に、ジャフコ「EIR」はスタートアップのゆりかごになるか
ジャフコ グループが起業家予備軍と企業を橋渡ししてのスタートアップ振興支援に乗り出す。経済産業省が主導する「EIR(客員起業家)」と呼ぶ制度を活用し、起業を目指す個人と新規事業創出を望む企業をマッチングする。起業へのハードルを下げて、スタートアップの裾野を広げる。
-
史上最も早い梅雨明けと猛暑の原因は?今夏が厳しい暑さになる理由
ラニーニャ現象の仕組みから今夏を読み解く
今夏は記録的に早い梅雨明けと連日の猛暑日からスタートしました。なぜこれほど早く梅雨は明けたのでしょうか。そして、どんな夏になりそうなのでしょうか。気象予報士の小林チカさんに解説してもらいました。
-
SCSKが車載ソフト事業を強化、海外展開でベトナムIT大手と組む狙い
SCSKが自動車向け組み込みソフトウエアのビジネスを強化している。2022年7月20日、車載システムの基盤ソフト「QINeS BSW」の海外販売でベトナムIT大手のFPT Softwarとの提携を発表。海外自動車メーカーなどの要望をいち早く取り込み、ソフトの機能強化を急ぐ。
-
経産省がメモリー中心のコンピューター技術に期待、WDイベントで
半導体メモリー大手の米Western Digital(ウエスタンデジタル、WD)は2022年8月10日、半導体の技術動向や日本政府の半導体政策を説明するシンポジウムを都内で開催した。同社プレジデントのSiva Sivaram(シバ・シバラム)氏は、「NANDフラッシュ市場は2025年に1000億ド…
-
トヨタ向けeAxle生産ライン、アイシンが初導入した混流の工夫
「(アイシンでは)ベルトコンベヤーとセルをAGV(無人搬送車)でつないだラインを導入するのは初めて」。こう語るのは、同社でグループ生産技術本部第2ユニット生技部第1組立計画生準室EV2グループグループ長を務める青山洋介氏である。同社は2022年8月8日、トヨタ自動車の電気自動車(EV)「bZ4X」…
-
パナのリコールが22万台に拡大、対策済みドアホンのはずが防ぎ切れぬ材料の怖さ
リコール台数が22万2831台に拡大──。発煙の恐れがあるインターホン「テレビドアホン」の室内側モニター親機。製造・販売するパナソニックホールディングスが、そのリコール対象台数を増やした。前回(2021年12月1日)発表した12万9792台に、新たに9万3039台が加わった。
-
AIでインフルエンザ検査を速く楽に、専用カメラで喉を撮影
インフルエンザの検査に使う、新しい医療機器が登場した。スタートアップのアイリス(東京・千代田)が開発した「nodoca(ノドカ)」だ。専用カメラで撮影した咽頭の画像と問診データをAI(人工知能)で解析し、インフルエンザに特徴的な咽頭の様子や症状があるかを判定する。従来の検査と比べて患者への負担が小…
-
CCC系とトレジャーデータの提携に懸念、「分かりにくい規約」での同意は有効か
カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)傘下のCCCマーケティングとトレジャーデータが提携した。CCCにとって虎の子といえるT会員データの価値を引き出す施策だが、個人データの第三者提供を巡って懸念も浮上している。
-
Web3とどう違う?政府が2030年実装目指す「Trusted Web」アーキテクチャー公開
インターネットを使ったデータのやり取りの信頼性を高める――。政府は2022年7月25日、次世代インターネットインフラである「Trusted Web」のアーキテクチャーを公開した。プロトタイプとユースケースの検証を経て、実装に必要な6つの要素を整理した。
-
河野デジタル相「行政DXをしっかり進める」、課題山積の中で期待かかる指導力
河野太郎デジタル大臣は2022年8月12日、就任後初めての記者会見を開き、日本のデジタルトランスフォーメーション(DX)を目指すに当たり「まずデジタル庁が行政のDXをしっかり進め、デジタル化することで世の中が変わると国民に実感してもらうのが一番大事と思っている」と語った。
-
ボッシュの次世代ESC、車両の統合制御で運転者に不安を与えない走りへ
ドイツBosch(ボッシュ)は、2023年に量産開始予定の次世代の横滑り防止装置(ESC)で、車両制御のためのさまざまなアクチュエーターを統合制御できるソフトウエア「ビークルダイナミクスコントロール2.0」への対応を進める。ビークルダイナミクスコントロール2.0では、ステアリングとブレーキを協調制…
-
エネルギー貯蔵設備の新設が前年比3倍の4.6GW
アンシラリーに加え「裁定取引」「再エネ余剰対応」など新用途が拡大
米エネルギー省(DOE)・エネルギー情報局(EIA)の最新データによると、米国で導入された発電事業用エネルギー貯蔵設備は、2020年の出力1438MWから、2021年の4631MWと3倍以上に拡大した。ちなみに、ここでの「発電事業用」の定義は、出力が1MW- AC(交流・連系出力ベース)以上の設備…
-
安売り嫌いのダイキン、四重苦を吸収する「値上げ巧者」
原材料費の高騰と半導体不足、物流費の高騰、そして中国・上海のロックダウン(都市封鎖)。これら「四重苦」を吸収し、ダイキン工業の2023年3月期(2022年度)第1四半期は好決算となった。
-
新型EV「レクサスRZ」、新工法でボディー強度と軽さを両立
トヨタ自動車が2022年後半に発売予定のレクサスブランドの新型電気自動車(EV)「RZ」は、ホットスタンプ(高張力鋼板の熱間プレス材)を用いたボディー骨格の製造に新工法を適用することなどで、高強度と軽量化を実現した。ホットスタンプの適用部位を増やすことで衝突安全性能を高め、軽量化によって航続距離の…
-
試作1号機は大失敗、ものづくりの素人が開発したAI制御のトレーニングマシン
ハードウエア系のスタートアップの中には、創業者やコアメンバーがメーカー出身ではなく、設計・製造の知識を持ち合わせないまま創業するところも少なくない。そのため、せっかくよいアイデアがあっても、製品を具現化し上市するための試作や量産段階でつまずくスタートアップも多い。
-
国内IT大手4社の2022年4~6月期決算は3社減益、半導体不足が足かせに
国内IT大手4社の2022年4~6月期の連結決算(国際会計基準)が2022年8月5日出そろった。NTTデータを除く3社が減益となり、NECは四半期ベースで2年ぶりの赤字になった。半導体不足が業績の足かせになっており、正常化まではまだしばらく時間がかかりそうだ。
-
PayPayついに収益化へ、ZHDが繰り出す「三位一体」戦略の勝算
Zホールディングス(HD)がスマートフォン決済サービス「PayPay」の収益化に乗り出す。カギは傘下の3大事業であるLINE、ヤフー、そしてPayPayの「三位一体」戦略。3事業のIDを2023年に連携・統合し、EC、金融、広告といった事業を段飛ばしに成長させる絵を描く。
-
ゼロトラストの新機軸、アカマイが参入する「マイクロセグメンテーション」の威力
アカマイ・テクノロジーズが同社のゼロトラストソリューションの一翼を担うマイクロセグメンテーション製品を国内に投入する。マイクロセグメンテーションが求められる背景、製品の特徴を解説する。
-
エンジン技術は消えるのか、“新天地”求めリケン・日ピスらが模索
「このままではじり貧になる。消える前に、何とか“新天地”を探さないと」――。悲壮感を漂わせながら訴えるのは、ある日系エンジン部品メーカーの幹部である。内燃機関車の販売禁止や電気自動車(EV)シフトといった逆風が吹き荒れるエンジン部品業界で、生き残りに向けた動きが表面化してきた。