今話題になっているニュースや技術を、専門記者や専門家が詳しく解説します。
ニュース解説
目次
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1年遅れで実用化の成田空港「顔パス搭乗」、23億投入の成果は
成田国際空港会社(NAA)は2021年4月13日、国際線の搭乗関連の各種手続きを顔認証でできる「Face Express(フェイスエクスプレス)」の実証実験を成田空港で開始し、その模様を報道陣に公開した。2年間の開発でどのような成果が上がったのだろうか。
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DXだけど「変革よりも効率化」、製造業DX300社調査で見えた本音
日経BP総合研究所『製造業DX調査レポート』より(1)
製造業は最もDXが進んでいる業界なのだろうか。製造業DXの取り組み状況をつかむべく、日経BP総合研究所 クリーンテックラボと日経クロステックが日本科学技術連盟の協力を得て年商100億円以上の製造業321社に対して2020年12月に実施した調査から、製造業DXの実情を探ってみよう。
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COCOA重大バグの4カ月放置に3つの原因、厚労省が報告書で言及
厚生労働省の新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA(ココア)」で致命的な不具合が4カ月間放置された問題で、厚労省は2021年4月16日、事実関係の整理と再発防止に向けた報告書を公表した。
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ハサミムシの羽に学んだ展開構造、どうやって開く?
東京大学の研究室が樹脂で造ったこの“扇子”。実は展開構造がちょっと変わっている。昆虫のハサミムシの羽に学んだ。プレートとヒンジだけとシンプルな構造なのに小さく折り畳めるだけでなく、開きやすさにも特徴がある。さて、どうやって開くか?
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自動車のサイバー攻撃、“デジタルツイン”で守る イスラエル新興
自動車のサイバーセキュリティー対策が2022年から義務化されることを受け、車載ソフトウエアの脆弱性を評価、管理する技術に注目が集まっている。イスラエルの新興企業Cybellum(サイベラム)は、「サイバーデジタルツイン」と呼ぶ独自技術を強みに、日産自動車やフランスRenault(ルノー)・日産・三…
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中国製の席巻に待った 政府主導の安全安心ドローンが21年度離陸
NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)は2021年4月13日、災害対応やインフラ点検といった政府調達などに向けた「安全安心なドローン基盤技術開発」事業の進捗状況について記者説明会を開催した。
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りそなが「脱・銀行」にまた一歩、ローコード開発で営業店システム刷新の工期半減
りそなホールディングス(HD)が営業店システムの刷新でローコード開発ツールを全面採用し、工期を半分以下に縮める成果を上げた。営業店システムの開発にローコード開発ツールを全面採用する邦銀は珍しい。
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現場発からくりでロボットいらず、2000万円節約したパナ新潟工場
LED照明のベースライトを生産するパナソニック新潟工場(新潟県燕市)では、自動組立機に樹脂部品を供給する「からくり」を製作して活用している。その愛称は「からくりインバータ」。「第25回からくり改善くふう展2020」において、アイデア賞を受賞した作品だ。
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東芝がCO2の資源化開発を加速、光合成を模した「緑の技術」
人工光合成の仕組みの応用でジェット燃料の実用化を目指す──。東芝が、二酸化炭素(CO2)を燃料や化学品などの低炭素な化学原料に変換するCO2資源化技術の開発に力を入れている。邪魔者である温暖化ガスを有用な化学原料に換える大胆な挑戦で、同社はこの技術を「Power to Chemicals」と呼ぶ。
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NTTデータが貿易ブロックチェーン、実用化阻む「三すくみ」解消の新技術とは
NTTデータがFinTechベンチャーのDatachainと組み、貿易管理のブロックチェーンの実用化に動き出した。異種ブロックチェーンの相互運用ミドルウエアを使い、ブロックチェーンで貿易の実務をこなす上で課題となる「トリレンマ」を解決するめどを付けた。地に足の付いたブロックチェーンの用途開拓は進む…
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Webサイトのリスクを「過小評価」、小規模企業の危険な考えがIPA調査で鮮明に
Webサイトの重要度が高まってもセキュリティー対策コストを増やさない――。情報処理推進機構(IPA)が2021年3月30日、8年ぶりに「企業ウェブサイトのための脆弱性対応ガイド」を改訂し、同時に実施したアンケート調査結果も公表した。その結果から、こうした小規模企業の危険な考えが浮き彫りとなった。
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電話の取り次ぎは無駄?千葉市役所が「チャットファースト」にかじを切ったワケ
千葉市役所は2021年3月、職員同士のコミュニケーション手段として電話に代わり、チャットの利用を原則化した。新型コロナ禍のテレワークの導入によって進んだチャットの利用だが、災害時などの行政機能の維持にも有用として「チャットファースト」を進める。
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「辞めさせられた」東芝の車谷社長 会見・社内に見る真相
「東証1部復帰で東芝再生ミッションが全て完了し、現在かなり達成感を感じている。3年の激務から離れて心身共に充電したい」。東芝社長CEO(最高経営責任者、以下社長)を突然辞任した車谷暢昭氏のコメントが、2021年4月14日に同社が開いた緊急会見で披露された。同社指名委員会委員長の永山治氏は「本人から…
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東芝・綱川氏「株主の信頼厚く適任」、車谷氏は「天命果たせた」
東芝は2021年4月14日、代表執行役社長CEOである車谷暢昭氏が同日付で辞任し、後任に現同社取締役会長である綱川智氏が就くと発表した。同社は4月6日、英投資ファンドのCVCキャピタル・パートナーズ(以下CVC)などから買収の初期提案を受けており、一連の対応を巡る経営陣の対立が影響したとみられる。
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コロナ禍で「SaaS導入し過ぎ」の悲鳴、メタップスが管理サービスで狙う覇権
決済代行サービスなどを手掛けるメタップスは2021年3月30日、複数のSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)を一元管理できるサービス「メタップスクラウド」の提供を始めた。新型コロナ禍で増えた企業のSaaS活用で情報システム部門の負担が増えており、新サービスはそうした負担の軽減を図るものだ。
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だましの手口はさらに進化、「伝説のハッカー」が語る2021年のサイバー攻撃
「伝説のハッカー」と呼ばれるケビン・ミトニック氏が2021年4月13日、取材に応じた。「2021年は世界で新型コロナウイルスのパンデミックが継続するなかで攻撃はさらに顕著なものになるだろう」と警告する。人間の心理的な隙や行動のミスを突くだましの手口は近年ますます巧妙になっているという。
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オカムラが首都圏の3部門を集約、「部門間の壁を乗り越える」新オフィスとは
オフィス家具メーカーのオカムラは2021年4月6日、首都圏の新オフィスとなる「HEADQUARTERS OFFICE(ヘッドクオーターオフィス)」を報道陣に公開した。新オフィスでは、様々な部門の社員が交流することによって、クリエーティビティーを最大限発揮することを目指している。
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日本電産がセルビアにEVモーター新工場 「HEV部品が離乳食」と社長
日本電産が、東欧のセルビアに電動車用モーターの新工場を設立する。モーターだけでなく、インバーターやECU(電子制御ユニット)などの量産工場も建設し、欧州市場を攻略する中核拠点とする計画だ。2021年9月に着工し、22年中ごろの完成を目指す。社長の関潤氏は「2000億円のうち、多くの資金をセルビアに…
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光る新チタン合金製G-SHOCK、カシオと日本製鉄が「ゆず肌」解消
カシオ計算機が2021年4月23日に発売する腕時計「G-SHOCK」の新製品「GMW-B5000TR」では、同社が日本製鉄と6年かけて開発した新素材が使われている。それは、「鏡面仕上げが可能なチタン合金」。軽さや耐食性などに優れたチタン。これまでもチタン部品を採用するG-SHOCKはあったが、コス…
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愛犬と「LINEでチャット」が現実に、NECがAIで目指すペット健康サービス
飼い主がペットに「何してる?」とLINEで問いかけると、「起きた~」「ねむねむ...」などのメッセージが届く――。NECがペットの行動をAI(人工知能)で解析してメッセージを届けるサービス「waneco talk」の実証実験を開始した。
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