ニュース解説
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ジェイテクトがデフのトルク密度を倍増、電動アクスルをもっと小さく
車両が旋回する際、左右の車輪の回転差を吸収して円滑に曲がれるようにするのが差動歯車機構(ディファレンシャルギア、デフ)である。そうしたデフを高トルク密度化して電動アクスルの搭載性向上や、電気自動車(EV)の1充電当たりの航続距離(以下、航続距離)延長に寄与しようと取り組んでいるのが、ジェイテクトで…
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特許から見るデジタルヘルスの技術動向、世界で公開された6年間の情報を分析
デジタルヘルス分野のトレンド変化とともにデジタルヘルス関連技術の関心はどのように変化しているのだろうか。VALUENEXが世界で発表されたデジタルヘルス関連特許を分析したところ、大きく7分野での技術開発が活発であることが分かった。
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ベトナムIT最大手が日本企業のM&Aに意欲、「新幹線プロジェクト」始動へ
ベトナムIT最大手のFPTソフトウェアが2023年から日本で新戦略に乗り出す。日本企業がスピード感を持ってDXを進められるように支え、結果として自社のビジネスも急成長させる狙いだ。同社が「新幹線プロジェクト」と呼ぶ、日本企業への出資やM&Aも見据えた新戦略に迫る。
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半導体製造装置を地震と歩行振動から守る、大成建設などの免震装置
大成建設とエーエスは、半導体製造装置向け免震装置「TASSユニット」の新型を開発。転がり支承を共通ユニット化するなどして、製造期間を従来型の半分程度に短縮。装置を載せる設置架台の剛性を高めることで、半導体製造時の歩行振動の影響も抑制できるようにした。
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PFNが独自スパコンを外部利用可能に、新AIチップも開発
Preferred Networks(プリファードネットワークス、PFN、東京・千代田)が、深層学習(ディープラーニング)の応用で目覚ましい成果を出している。新たに深層学習用の独自プロセッサーを開発。これまで自社利用のみだった独自スーパーコンピューター(スパコン)を、パートナー企業向けに2023年…
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VW「ゴルフR」、電子制御システムの統合制御でFRのような旋回性能
ドイツVolkswagen(フォルクスワーゲン、VW)の日本法人「フォルクスワーゲン ジャパン」が2022年10月に発売したハッチバック車「ゴルフ」の高性能版「ゴルフR」。同車(以下、新型車)はFF(前部エンジン・前輪駆動)ベースの四輪駆動(4WD)車だが、左右後輪のトルク配分や電子制御ディファレ…
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SBI生命が4カ月で基幹システムをAWSに移行、鍵は部品化とテストAIツールにあり
SBI生命保険はオンプレミス(自社所有)環境で稼働させていた「団信(団体信用生命保険)システム」をクラウドサービス上に移行し、2022年10月から運用を始めた。移行に要した期間は約4カ月。スムーズにクラウド移行できた理由を見ていこう。
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バルブ制御やゲームAIに強化学習、日本勢が実用化を先導
これまで研究応用にとどまってきた強化学習を実用する事例が増えてきた。日本企業がプラント制御やゲームAI(人工知能)に採用し、大きな成果を挙げている。
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世界で進む量子インターネット開発、日本はメルカリ主導のQITFで産学連携
量子コンピューターの実用化に欠かせない「量子インターネット」の開発が加速している。量子情報を相互にやり取りすることで分散処理が可能になるなど、性能向上に役立つ技術だ。日本は産学連携のコンソーシアムを中心に実証や国際連携を進めている。
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設備投資を市場に委ねるテキサス州で蓄電池が急増する理由
米国で離陸する蓄電事業(第3回)
テキサス州ERCOTは、固定費の一部を包括的に支援する容量市場を持たず、需給調整から設備投資までのすべてを電力市場が発する価格シグナルに委ねる。競争力のある電源しか投資が進まないテキサス州において、再エネと蓄電池への投資は急増し、膨大な計画が積み上がっている。
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3つのAIが人の動作を推定、富士通が低価格ミリ波センサーで転倒予防
富士通がミリ波センサーを使って人の行動を推定する技術の開発を進めている。低価格なセンサーで得られる限られた情報から、3つのAI(人工知能)を用いて人の姿勢や動きを推定する。転倒につながる危険行動などを検出する見守りサービスとして、2023年度にも病院や介護施設などに提供することを目指す。
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デンソーが10年で10兆円規模の投資、事業構造の転換を加速
デンソーは2022年12月15日、2035年に向けた事業計画説明会「DENSO DIALOG DAY 2022」をオンラインで開催した。説明会で同社社長の有馬浩二氏は、「2022年度から10年間で10兆円規模の投資を行う」と明かした。過去10年間の総投資額に比べて約2兆円増やす。
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データ復旧費用や契約のトラブル回避へ、5団体がベンダーチェックシートを公開
情報セキュリティーやデータ復旧などについて普及・啓発活動を進めている5つの業界団体が2022年12月16日、「データ被害時のベンダー選定チェックシート」を合同で作成し、公開したと発表した。「ランサムウエアによってデータが暗号化された」といった場合にユーザー企業の担当者が利用することを想定している。
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米研究所がレーザー核融合の“点火”成功で実用現実味、阪大の技術で加速も
米エネルギー省とその傘下の国立研究所は、2022年12月13日、レーザー核融合の実験で、2022年12月5日に世界で初めて“核融合の点火”に成功し、しかも投入したレーザー光の約1.5倍のエネルギーを取り出すことに成功したと発表した。
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サントリーの最新工場が挑むDX、見えない番号で「天然水」を1本ずつ追跡
「サントリー天然水」のペットボトルのキャップ上面には、ちょっとした「秘密」がある。長野県と新潟県、北陸・東海エリアで販売されている製品に限限り、各ペットボトル固有のシリアル番号が不可視インクで印刷されているのだ。シリアル番号は工場での品質管理に使われている。
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ヘルスケア領域のスタートアップ、資金調達が拡大を続ける5つの要因
ヘルスケア領域における国内のスタートアップが順調に拡大している。2017年1月から2022年6月までの5年半にわたる資金調達状況の推移からは、その傾向が明らかに見て取れた。資金調達の状況と、なぜ活況なのかをひもといていこう。
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地球に帰還したNASAのカプセル型宇宙船、2024年には有人月飛行を予定
米航空宇宙局(NASA)が世界標準時2022年11月16日、新開発の月ロケット「SLS」初号機で打ち上げた無人の「オリオン」宇宙船は、同11月25日に11時間36分の月往復飛行を終え、同12月11日、太平洋・カリフォルニア半島沖合に着水した。
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電気料金の苦悩、リスクを需要家に転嫁してきた「燃調」はもう卒業しよう
小売事業者は情報力とヘッジ力で勝負する
大手電力も新電力も電気料金に悩まされている。燃料価格や電力の市場価格が高騰するなか、燃料費調整額の上限撤廃や規制料金の値上げに向けた動きが続く。だが本当に求められるのは、価格リスクを需要家に一方的に転嫁してきたこれまでの仕組みを改めることではないか。
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植物由来のPA樹脂、日立アステモが電動パワステ部品に採用
オランダRoyal DSMの植物由来ポリアミド(PA)樹脂が、日立Astemo(アステモ)のEPS(電動パワーステアリング)のギア(ウオームホイール:減速歯車)に採用された。DSM傘下のDSMエンジニアリングマテリアルズ(東京・港)が、2022年11月15日に発表した。
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アルプスアルパインの製品開発改革、3D-CADに足りないものを徹底補完
アルプスアルパインは製品開発のリードタイム短縮の試みとして、製品(部品)設計部門と金型設計部門、金型生産現場などの部門間、さらには協力金型メーカーとのコミュニケーションを強化するシステムを導入した。3D-CADだけではカバーできない下流工程から上流工程への情報伝達を強化した。
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