今話題になっているニュースや技術を、専門記者や専門家が詳しく解説します。
ニュース解説
目次
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直径30μmの世界最小はんだボール、超高密度実装の方法とは?
写真はシリコンウエハの電極に実装されたはんだボール。ウエハを四角く切り出したICチップをパッケージ基板などに搭載して、半導体デバイスとして完成させるために使う。ICチップそのものの微細化が進む一方で、デバイス全体を高密度化するには、はんだボールの小型化とその実装技術が欠かせない。量産技術で「世界最…
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三菱電機が設計不正、自動車業界を震撼させる「偽の宣言書」
三菱電機で設計不正が発覚した。リコールは避けられず、賠償金(リコール対策費用)の支払いは必至だ。それだけでは収まらず、自動車メーカーからの失注(受注を失うこと)の事態に陥る恐れもある。
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メルカリが新規事業にリベンジ、「新生ソウゾウ」は反省生かしフリマの次を見つけるか
メルカリが新規事業に再挑戦する。同社は周辺事業へ一時手を広げていたが思うように事業を拡大できず、人材や投資の分散を招き全ての事業を終了した経緯がある。新設子会社の名称「ソウゾウ」は2019年に解散した以前の新規事業子会社と同じ。あえて同じ社名の子会社を立ち上げてリベンジを期す。新生ソウゾウは総撤退…
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降って湧いた電力逼迫問題、IT業界への影響を緊急調査
悪天候や燃料高騰で電力逼迫が懸念されている。大量の電力を使うデータセンターやクラウドサービスは大丈夫なのか。日経クロステックは大手事業者に緊急の聞き取り調査を実施した。デジタル変革を急ぐ企業や社会にとって安定した電力調達は大前提だけに、各社は対策に力を注ぐ。
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投資型クラウドファンディング会社が株式市場DXに挑むワケ
「株式や債券を発行するプライマリー市場(発行市場)におけるDX(デジタル変革)を実行する」。不動産に特化した投資型クラウドファンディングを提供するクラウドリアルティ代表取締役の鬼頭武嗣氏は、こう宣言する。
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顔認識のNECが感情分析まで踏み込むワケ、ビデオ会議のその先へ
グローバルで3600億円規模の市場のある、感情分析サービス市場でトップシェアを目指す--。NECは、こうした目標を掲げて、2021年に感情分析サービスという未踏の分野に参入する。
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マイナンバーで新型コロナワクチンの接種歴を管理へ、歓迎の声が上がるも課題は山積み
「新型コロナウイルスのワクチン接種の管理にマイナンバーを活用すべきだ」。政府の動きに対し、平井卓也デジタル改革相は2021年1月19日の記者会見でこう述べ、マイナンバーを利用して接種記録などを管理する方向を示した。
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境界線防御の破綻で大被害続出、トレンドマイクロが示すサイバー防御の「その先」とは
「境界線防御が破綻した」――。トレンドマイクロは企業のセキュリティー環境についてこう警鐘を鳴らす。境界線防御とは、セキュリティー上の脅威を社内ネットワークと外部ネットワークの境界線で食い止めようとする考え方である。
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CureAppが2年連続で首位に、デジタルヘルス分野の注目ベンチャーランキング
日経デジタルヘルスが実施したデジタルヘルス関連ベンチャーへのアンケートで、注目のデジタルヘルス関連ベンチャーが明らかになった。
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なぜ政府の事前検証は「冬の電力は足りる」とお墨付きを与えたのか
令和3年電力危機で見えてきた課題とは
2020年10月に電力広域的運営推進機関が冬の安定供給には問題がないとお墨付きを出していた。それなのに、なぜ深刻な電力危機は起きたのか。見えてきた具体的な課題とは。
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在宅勤務とGIGAでモバイルノートに想定外の特需、それでもメーカーが身構えるワケ
2020年の国内PC市場は、在宅勤務のビジネスパーソンが増加したことや、政府の「GIGAスクール構想」で活況となった。2021年も上半期は勢いが持続しそうだが、中長期的な伸び悩みを予想する業界関係者もいる。商品開発やマーケティングで工夫しつつ、同時に足元の底堅さがいずれ息切れする事態にも身構えてい…
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ドローン「レベル4」の実現まで1年あまり、操縦者不足や誤解を解消できるか
2022年度に予定されているドローンの「有人地帯での目視外飛行(レベル4)」まであと1年あまり。政府は2021年度に法整備を進め、機体の登録・認証制度やドローン操縦の国家免許制度の導入などを予定しているが、業界団体はどう動くのだろうか。
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「容量市場は凍結すべき」、河野規制改革相が電力改革に見せる本気度
再エネ規制総点検タスクフォースに込めた狙い
河野太郎規制改革相が、日本の電力システムの姿を変えるかもしれない。河野大臣肝いりでスタートした内閣府の「再エネ規制総点検タスクフォース」が、長年横たわってきた根深い課題にメスを入れようとしている。12月1日の初回会合では、委員全員の連名で容量市場の凍結を求める意見書を提出した。
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「ソフト版トヨタ生産方式」、クルマに広がるDevOps
自動車メーカーが「DevOps(デブオプス)」と呼ばれるソフトウエア開発手法に力を入れている。「トヨタ生産方式のソフト版」ともいえる取り組みで、“ソフト工場”などとも呼ばれる。IT分野で実績のある効率的なソフト開発手法を取り入れることで、CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)への…
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自治体・独法も飲み込む超巨大政府クラウド「Gov-Cloud」始動、地方からは戸惑いも
中央省庁に加えて地方自治体や独立行政法人など公的機関も共同利用する、空前の規模のクラウド基盤構想が、早ければ2022年度の一部運用開始を目指し動き出す。自治体に採用の努力義務を法律で課す方針が日経クロステックの取材で判明。国と地方の基幹系システムを全て飲み込む超巨大クラウド構想は本当に実現するのか…
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卸電力価格の推定スキルが電力ビジネスを強くする
市場参加者のためのフォワードカーブの作り方(後編)
先物取引や相対取引の活性化は卸電力市場の機能や信頼性を高めるうえで重要な意味を持つ。それには市場参加者自身の努力も欠かせない。電気事業者が先物取引や相対取引を戦略的に活用するのを手助けするフォワードカーブの作成法を解説する。
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アマゾンとブラックベリー、自動車用データ基盤を構築へ
米Amazon.com(アマゾン・ドット・コム)傘下の同Amazon Web Services(アマゾン・ウェブ・サービス、AWS)と車載OS(基本ソフト)「QNX」を手がけるカナダBlackBerry(ブラックベリー)は自動車用のデータ基盤(プラットフォーム)「IVY(アイビー)」を共同開発する…
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日立がPPAP全面禁止へ、「秘文」の添付ファイル自動暗号化ツールも既に販売終了
日立製作所が2021年度から電子メールへの暗号化ファイルの添付を社内で禁止することが明らかになった。子会社の日立ソリューションズが「秘文」ブランドで販売していたメールの添付ファイルを自動で暗号化するツールも、2017年に販売を終了していた。同様の動きは他の大手ITベンダーでも進んでいる。
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屋内太陽電池に大差付けた振動発電、無線通信も視野 東大が開発
モーターや橋脚などの建築物、あるいは腕の動きなどの身近にある振動のエネルギーを電力に変換する「振動発電」技術の発電出力が大きく向上してきた。コンプレッサーなどのモーターが生み出す振動を想定した場合、10年前は面積1cm2当たりで約10µWだった発電出力が、MEMSプロセスを利用した最新の振動発電素…
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「ソーシャルメディアがトランプ大統領を生んだ」、中山慶大教授がParler問題を分析
米国時間の2021年1月20日、ジョー・バイデン氏の米大統領就任式が開催される。1月6日にトランプ大統領の支持者らが米連邦議会議事堂に乱入する事件が発生し、1月8日には米Twitterがトランプ大統領のアカウントの永久停止を発表した。米国のソーシャルメディア空間と政治で何が起こっているのか。