今話題になっているニュースや技術を、専門記者や専門家が詳しく解説します。
ニュース解説
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デンソーなどが電動航空機推進ユニット、SiC使い160kWでも小型
航空機の装備品の米大手Honeywell Internationalは、デンソーと共同開発している電動航空機向け推進ユニットを、垂直離着陸機のイベントに出展した。モックアップながら、「ほぼ実物大の形状とサイズ」(ハネウェルの説明員)である。「エアタクシー」や「空飛ぶクルマ」といった都市型のエアモビ…
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業務を停滞させない「快ストレス」、NTTPCらがバイタルデータから新知見
NTTPCコミュニケーションズ、ネットリソースマネジメント、セイコーエプソンの3社はバイタルデータなどから集中度を探る実証実験を行った。その結果、「仕事中に感じたストレスがすべて業務の停滞につながるわけではない」「イライラしているのはこころ以外に問題があるのかもしれない」といったことが分かった。
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サービスレベル指標「SLI」「SLO」を自動設定、New Relic新機能の価値とは
New Relicは2022年5月17日、同社が提供するアプリケーション性能監視サービス「New Relic One」に「Service Level Management(SLM)」機能を追加すると発表した。システムの安定稼働を図るための重要指標である「SLI」や「SLO」を自動的に設定する機能な…
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企業間にも「後払い」、150億円調達ベンチャーが仕掛けるFinTechサービスの実力
中小企業向けの企業間決済を後払い方式で仲介する新サービスが登場した。サービスを通して取引データを蓄積して信用スコアを算出し、融資などのFinTechサービス開発につなげる。個人向けが主流の後払いが企業にも広がり、決済サービスの多様化が進みそうだ。
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電磁鋼板75%削減の電動アクスル、愛知製鋼が30年量産へ
トヨタ自動車グループで鍛造品などを手掛ける愛知製鋼が、電気自動車(EV)の基幹部品である電動アクスルの開発を進めている。モーターを高速回転化し、減速比を高めることで、従来品に比べ体積、重量ともに4割小さくした。これにより、不足が懸念される電磁鋼板など、モーターにおける材料の使用量を削減する。
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基本情報技術者試験が1969年発足以来の「大改訂」、どうなる難易度
2023年4月に「基本情報技術者試験」の制度が変わる。試験制度が始まって以来の大改訂とも言われ、受験者への影響も大きい。改訂による難易度への影響を専門家に聞く。
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旭化成が自社製品のCO2排出量を開示、世界の工場をカバーする仕組みとは
旭化成は2022年5月、自動車や家電向け機能性樹脂の原料調達から生産までに排出した二酸化炭素量の開示を始めた。NTTデータと二酸化炭素量を可視化する新システムを構築。自社の機能性樹脂製品のうち1万品目を対象に、国内外にまたがる製造プロセスごとの詳細な二酸化炭素排出量を算出する。
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マイクロマネジメントの功罪、日本電産の永守CEO復帰で色濃く
「この4年間、後継者問題でいろいろガタガタしたというか、思うようにいかなかった」──。日本電産のCEO(最高経営責任者)に復帰した永守重信会長が、2021年度の決算説明会(2022年4月21日)で自身の後継者問題についてこう語った。CEOを任せられる人物の選択に長い時間がかかっている。即断・即決を…
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木材を炭化させて電気配線を形成、レーザー加工に新用途
お茶の水女子大学と東京工科大学、ヤフー(東京・千代田)、東京大学による研究グループは、レーザー加工機で木材表面を部分的に炭化させ、電気配線やセンサーの一部として使う技術を開発した。
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ガバメントクラウドの本格利用に遅れ、受け皿「政府AWSクラウド」の利用が倍増へ
デジタル庁が整備し、府省庁や地方自治体が共同利用する「ガバメントクラウド」。政府情報システムについての原則利用を2022年度から始める予定だったが、2023年度にずれ込みそうだ。
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マイクロ波化学が電磁波で樹脂を分解する小型装置、23年発売目指す
「ケミカルリサイクルの”分散型モデル”の実現を目指す」──。マイクロ波化学(大阪府吹田市)は、電磁波でプラスチックを分解して化学原料に再利用する技術「PlaWave」を「第10回 関西高機能素材Week」に出展。同技術によって毎時5kgのプラスチックを処理できる小型の試作機を展示した。
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梓設計が「データを生かした健康経営」、健康維持だけでなく生産性も向上
梓設計が健康経営に力を入れている。健康管理システムを導入して従業員の健康状態を見える化するだけでなく、IoTデバイスで従業員の動きや環境データを取得して解析する取り組みも進めている。本社を「実験的オフィス」とすることで、健康の視点を取り入れた設計に生かす。
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廃棄漁網から再生したPA樹脂部品、フォードとサムスン採用
オランダ化学大手Royal DSMが開発した廃棄漁網を再生したPA(ポリアミド)6樹脂が、自動車部品やスマートフォンなどの部品に採用された。自動車部品に採用したのは米Ford Motor(フォード・モーター)、スマホ部品などに採用したのは韓国Samsung Electronics(サムスン電子)で…
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動き出したローカル5G、供給増で進むハードの低価格化
オフィスや工場などの企業向けネットワークに新たな潮流が生じつつある。現在、有線LANのEthernet(イーサネット)、無線LAN(Wi-Fi)の利用が主流だが、これから5G(第5世代移動通信システム)が加わる可能性が見えてきた。そのきっかけとなりそうなのが「ローカル5G」である。
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小田急電鉄が情報サイトの更新を3倍速に、「ヘッドレスCMS」を徹底活用
小田急電鉄が提携先企業のサービスやクーポン情報などを提供するサイト「ONE(オーネ)」で「ヘッドレスCMS」の活用による運用の効率化を進めている。グループ会社や制作会社が関わっていた更新作業を自社内で完結できるようになり、2週間ほどかかっていたコンテンツの新規投稿や修正が数日で済むようになった。
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海外は子会社主導へ、NTTが「認めた」NTTデータの実力
NTTとNTTデータが海外事業の統合に踏み切る。両社が2022年10月に設立する海外事業会社は、NTTデータが55%、NTTが45%を出資する。海外に関しては、子会社のNTTデータが主導する形になる。NTTが一定の「配慮」を見せたNTTデータの海外事業の実力はどの程度なのか。
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明治期の本もテキスト化、国立国会図書館が特注OCRに込めた狙い
国立国会図書館が2022年4月25日、新たに開発した「NDLOCR」をオープンソースとして公開した。明治~昭和期の独特なレイアウトにも対応しているのが特徴だ。
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6月の国際半導体学会、Metaがメタバースに向けAR特化のSRAM
半導体の先端技術が紹介される国際学会「2022 IEEE VLSI Symposium on Technology & Circuits」が2022年6月12~17日(米国時間)に開催される。今回は4年ぶりに米国ハワイでリアル開催されるためか、注目講演が目白押し。例えば、米Meta Platfor…
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座るだけで心臓病を発見できるイス、広島で進む産学連携のヘルスケアIoT
座っただけで、心臓や血流の状態を推定できるイスの開発が進んでいる。取り組むのは、自動車用シートを手掛けるデルタ工業(広島県府中町)とそのグループ企業のデルタツーリング(広島市)、広島大学医学部による産学連携の研究チームだ。
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「官製値下げ」のマイナスを非通信が補う傾向鮮明に、携帯大手3社の2022年3月期決算
国内携帯電話大手3社の2022年3月期決算(国際会計基準)が出そろった。KDDI(au)とソフトバンクは前年同期比で増収増益となり、NTTドコモは減収だが増益を確保した。3社とも屋台骨の個人向け携帯電話事業は「官製値下げ」の影響を受けて低調が続く。