今話題になっているニュースや技術を、専門記者や専門家が詳しく解説します。
ニュース解説
目次
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大阪大学と富士通、量子コンピューターの実用化早める新技術
大阪大学と富士通は2023年3月23日、規模の小さい量子コンピューターでも複雑な計算を可能にする計算技術を開発したと発表した。計算のエラー率を低減することで、量子情報を担う最小単位である「物理量子ビット」が少なくても、より高い計算能力を得られるようになる。この技術を実機に応用すれば、量子コンピュー…
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個情委がNISC・警察・IPAと情報漏洩事故対応で連携、なおも残る事業者の負担
サイバー攻撃による個人情報漏洩対策の強化に向け、個人情報保護委員会(個情委)は内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)、警察庁サイバー警察局、情報処理推進機構(IPA)とそれぞれ連携し、対策などを円滑に進められるようにする。ただ事業者にとってインシデント発生時の報告負担が重いといった課題は残る…
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EV業界地図、一人勝ちのテスラをBYDが猛追
世界の電気自動車(EV)市場は拡大を続けている。各地域における政策や規制の動向に左右されるものの、自動車メーカーの現状のEV戦略を基にすると今後も販売台数の増加が見込まれる。
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日立のリテールテックてんこ盛り、福岡の試験店でデジタル接客の実力とは
西日本鉄道、三省製薬が2023年3月10日~14日、無人テナントに向けた実証実験を実施した。センサーやカメラ、AI、生体認証技術を応用した日立製作所のリテールテック関連技術を盛り込み、接客や顧客行動分析をデジタル化する。来店客がスマートフォンや財布を持たずに手ぶらで体験できる点が特徴だ。
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デジタル庁がシステム開発体制を強化へ、「コードを書く人材」を増やすワケ
デジタル庁は2023年3月30日、システム開発体制を強化すると発表した。システム開発などを担う民間出身人材200人以上を2023年度内に採用するほか、スタートアップ企業や中小企業が調達に参加できる機会を増やす。
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自転車通学の高校生を支援、ホンダが後付けの電動化システム
ホンダは2023年3月29日、既販の自転車を電動アシスト化・コネクテッド化できるサービスを開発したと発表した。既販の自転車に後付けできる電動アシストユニットと、同ユニットに連動するスマートフォンアプリで構成する。同サービス「SmaChari(スマチャリ)」を利用できる自転車の第1弾を、スポーツバイ…
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500kgのワーク着脱を多関節ロボットで自動化、人増やさずに生産6割増
建設機械部品などを手掛ける中小企業のコマテック(石川県小松市)は約500kgあるワークを工作機械に着脱する段取りを自動化した。大型の多関節ロボットで工作機械上にワークを搬送し、ロボットと連携した治具が自動でワークを固定する。人を増やさずに、設備増強だけで生産能力を6割増やせた。
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まだまだ足りない高齢運転者支援、パナが車室から“寄り添う”支援を提案
車室空間側から高齢運転者を支援する――。そんな構想を明らかにしたのが、パナソニックグループのパナソニックオートモーティブシステムズ(横浜市)である。近年、高齢運転者による事故が増えている。その大きな要因は、主に「身体機能の衰え」と「安全意識の低下」にあるとみられている。それらを補完できるように車室…
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世界初の民間機による月面着陸なるか、日本の「HAKUTO-R」が月周回軌道に到達
日本の宇宙ベンチャーispaceによる民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」ミッション1の月着陸試験機「シリーズ1ランダー」が、月周回軌道に入った。今後1カ月ほどで月周回軌道での軌道修正を行い、月面着陸に向けて準備を進めた上で同年4月末に月面着陸を試みる。成功すれば、民間の月着陸機による世界初…
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生薬の選別を自動化したツムラの生産ライン、不定形の根や葉をAIで瞬時に判別
ツムラは2023年4月、漢方薬の生産ラインにおいて原料の自動選別機を稼働させる。漢方薬の原料となる「生薬」は植物の根や葉など複雑な構造をしたものが多く、選別の自動化が難しかった。AIとハードウエアを活用した選別機により自動化を実現し、将来的には選別の無人化も視野に入れる。
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「全樹脂電池のAPBはどうなった?」、新出資会社から来た副社長に聞いた
全樹脂電池を開発するAPBは3月27日、サウジアラビア国営石油会社であるサウジアラムコとの協業に向けて業務提携すると発表した。APBは海外企業などとの協業を進め、難航していた全樹脂電池の量産を「2026年度からの大規模量産化」として再始動したい考えである。
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デジタル庁整備のデータモデルをMicrosoft製品に実装、自治体データ連携進むか
米Microsoft(マイクロソフト) 製品でデータベースを作成する際に、デジタル庁が整備した「政府相互運用性フレームワーク(GIF)」のデータモデルを利用できるようになる。地方自治体などが異なるシステム間でのデータ項目や構造をそろえやすくなり、データ連携がスムーズとなるとみられる。
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大阪急性期・総合医療センターがランサムウエア被害の報告書公開、実態を読み解く
ランサムウエア攻撃により電子カルテなどが暗号化され、外来診療や各種検査の停止を余儀なくされた大阪急性期・総合医療センター。原因や再発防止策を検討する有識者による調査委員会は、2023年3月28日に報告書を公表した。
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セブンが協力工場と挑む品質管理DX、20年来変わらぬアナログ現場を変革
セブン―イレブン・ジャパンの取引先工場が挑む品質管理DXが成果を上げつつある。弁当・総菜をつくる工場の衛生管理や品質管理のデータをタブレットのアプリに入力してクラウド上に集約。紙の帳票と手作業に頼っていた点検作業や管理業務の効率向上、トラブルの未然防止に役立てている。
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くら寿司の迷惑行為防止AIカメラ、既存インフラ生かし530店舗にスピード導入
回転ずしチェーン店を中心とした飲食店で、利用客による迷惑行為の動画がSNS(交流サイト)を通じて拡散した問題。回転ずし大手くら寿司は店での迷惑行為を防ぐため、「新AIカメラシステム」を2023年3月2日、全532店舗に導入した。
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JFEのCSIRTが取り組むOT防御、製造知識とセキュリティーの「二刀流」人材を育てる
JFEのCSIRTは、製造業ならではのOT(制御・運用技術)保護に注力する。ITとは異なるノウハウが必要となるOTをどのように防御するのか。カギとなるのは製造知識とサイバーセキュリティーの知識、両方を持つ「二刀流」人材の確保だ。
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理研が量子コンピューター公開、次に乗り越えるべき3つの課題とは
理化学研究所(理研)などは2023年3月27日、超電導方式の量子コンピューターのクラウドサービス「量子計算クラウドサービス」を開始した。同日の記者会見では、実用的な量子コンピューターを目指す上で解決すべき課題などが示された。
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JCB、法人カードで国内初の「CO2排出量可視化」に乗りだした理由
ジェーシービー(JCB)が法人カードの利用明細を活用した脱炭素化支援に乗り出した。2023年1月に「法人向けグリーンフィンテック」を開始。個人向けにはクレディセゾンが同様のサービスを提供しているが、法人カードでは国内初となる。
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NOK、水素漏れで変色するシリコーンと隙間を自己修復するゴム
NOKは水素漏れを色の変化で知らせる「水素検知ゴム」と、切れ目や隙間を自己修復できるゴム材料「リンクスラバー」を「第19回国際水素・燃料電池展」(2023年3月15~17日、東京ビッグサイト)で参考出展した。いずれも現在開発中で、水素を扱うプラントなどでの利用を想定している。
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自律搬送ロボ「AMR」に脚光、ラピュタロボが群制御AIで先行
物流現場を自動化する自律走行搬送ロボット(AMR)の市場が拡大している。従来の自動搬送車(AGV)よりも使い勝手がよく、導入にかかる費用や時間を抑えられるという利点がある。AMRの国内大手Rapyuta Robotics(ラピュタロボティクス、東京・江東)は、2023年に物流倉庫向け販売台数として…
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