今話題になっているニュースや技術を、専門記者や専門家が詳しく解説します。
ニュース解説
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NECがメインフレーム「ACOS-4」5年ぶり新機種、縮む市場で顧客つなぎとめられるか
NECは2022年6月30日に同社のメインフレーム「ACOS-4」シリーズの最新機「i-PX AKATSUKI/A100シリーズ」を発表した。5年ぶりに登場したACOS-4シリーズの最新機種だ。市場の縮小が続くなか、NECは顧客に新機種をどう訴求するのか。
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個人を特定・識別させずに危険運転を分析、あいおいニッセイの新サービスの裏側
あいおいニッセイ同和損害保険は2022年6月30日、同社が蓄積する自動車走行データを基にしたデータ分析サービスの提供を始める。地方自治体などは急ブレーキなどの危険な挙動が発生しやすい場所だけでなく、時間帯や年代などを分析できるようになる。
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顕在化する電力不足、容量市場の前提は既に崩れ去っている
4年後の需給想定は難しすぎる、供給力確保の手段は早急に再考すべきだ
供給力不足が顕わになってきた。日本は供給力を確保する仕組みとして容量市場を導入した。だが、4年前の電力需要予測をベースに4年後に必要になる供給力を決める同市場は本当に機能するのだろうか。
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書きたいコードをAIが書いてくれる「GitHub Copilot」の威力
プログラマーが書きたいコードを人工知能(AI)が推測して自動的に補完してくれるサービスが登場した。米GitHub(ギットハブ)が2022年6月21日に正式サービスを始めた「GitHub Copilot(コパイロット)」だ。
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AI活用に深刻な影響、NVIDIA「Jetson」の品薄が長期化
「Jetsonが手に入らず仕事ができない」――。ある大手メーカーの技術者は、こう嘆く。「Jetson」(ジェットソン)は、米NVIDIA(エヌビディア)のAI処理用コンピューターモジュール。その品薄が、研究開発の現場に深刻な影響を及ぼしている。
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駆動に巻き線界磁式モーターを選択、日産新型EVのなぜ
日産自動車は、新型電気自動車(EV)「アリア」の駆動用モーターに、巻き線界磁式の同期モーター(Electrically Excited Synchronous Motor、EESM)を採用した。
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売上高4割「蒸発」事件から1年、AI insideの苦闘と次の一手
AI(人工知能)開発スタートアップのAI insideは2022年6月29日、実践型のAI人材育成プログラムなど3つの新サービスを開始すると発表した。同社は2021年4月、NTT西日本との大型契約が更新されず売上高の最大4割が減少すると発表。あれから1年強。渡久地択社長を単独取材し、次の一手を聞い…
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米メガ勢が一段と有利に、デジタル庁がクラウド利用方針を「スマートさ」重視で改定へ
デジタル庁は2022年夏をめどに、政府がシステム調達の選考基準として用いるクラウドの利用方針を4年ぶりに改定する。2022年6月29日までに日経クロステックの取材で分かった。
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「お願い」ベースの節電は不確実、電力市場を活用したDRを
京都大学・安田陽特任教授による電力需給ひっ迫分析(第5回)
2022年3月22日に発生した電力需給ひっ迫を解説する本連載。3月22日は「お願い」ベースの節電で事なきを得ましたが、あまりに不確実性が高い手法です。本来取り組むべきは、経済合理的な需要側で実施するDRや断熱です。
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ガンダムを軸にメタバース始動、人々つなぐ「場」にこだわるバンダイナムコの狙い
バンダイナムコホールディングス(バンナムHD)は150億円の予算を投じ、IP(知的財産)メタバースの構築に取り組む。ガンダムを通じたオープンイノベーションも2025年に向けて始動している。多くの人が集まり、つながる「場」づくりにかける、バンダイナムコホールディングスの狙いは何か。
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三井住友海上が自動車ローン審査モデルを構築した真の狙い
三井住友海上火災保険が、自動車ローンの審査モデルを構築した。金融機関などへの提供を見据える。申込者の勤務情報や年収などに加え、従来にはなかった情報を審査対象に組み込む点が特徴だ。
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工場搬送ロボットは「エレベーターも使う」、1日47kmの移動を代替
PCBメーカーのOKIサーキットテクノロジー(OTC、山形県鶴岡市)は工場内でAMRの運用を開始、2022年6月にはエレベーターを経由して階をまたいだ自動搬送を実現した。2台のAMRが10ルートを走り、2022年8月には3台目を追加する予定だ。
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3Dプリンターで金型レス部品量産サービス、スワニーの「Hybrid Factory」
スワニー(長野県伊那市)は、3Dプリンターを使った金型レスの部品量産サービスを開始した。本社工場内に「Hybrid Factory」と名付けたクリーンルームを設け、そこに米Carbonの3Dプリンター「M2」を導入。企画から部品設計、試作、部品量産までを広く支援する。1000~5000個ほどの中少…
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「産業ロボ界のWindows」狙う日本発ベンチャー、デンソー系も協業
工場向け自律走行搬送ロボット(AMR)向けソフトウエアの「デファクトスタンダード(事実上の標準)」を狙う日本のスタートアップ企業が現われた。ロボット開発を手がけるLexxPluss(川崎市)だ。
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「ガバメントクラウド利用にはまだ議論が必要」、JISAがデジタル庁に要望したわけ
情報サービス産業協会(JISA)は2022年6月14日、地方自治体の基幹業務システム標準化に関して牧島かれんデジタル大臣に提言を提出した。2025年度末という標準化の目標時期を弾力的に運用することなどを求めた。
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さらばパスワード、ウエディングパークがFIDO採用でログイン失敗をゼロに
結婚式場検索サイトを運営するウエディングパークは2022年3月、業務用クラウドへログインする際にパスワードを使うのをやめた。パスワードレス認証の仕組みを導入し、クラウド利用時の安全性が高まった。パスワードの入力ミスなどで社員がクラウドへのログインに失敗することもなくなった。
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三菱電機が「電安法」に違反、高くついたノイズ試験の見逃し
三菱電機と子会社の三菱電機ビルソリューションズ(東京・荒川、以下三菱電機)の製品で電気用品安全法(以下、電安法)違反が発覚した。対象は、ビル設備用コントローラー。具体的には、ビルのセキュリティーシステム「MELSAFETY」シリーズおよびビルの設備監視・制御システム「BuilUnity」のコントロ…
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トヨタとSUBARUの新型兄弟EVがリコール、設計変更点のホイール締結で不具合
2022年6月23日、トヨタ自動車(以下、トヨタ)とSUBARUがそろってリコールを届け出た。対象は、新型電気自動車(EV)の“兄弟車”であるトヨタの「bZ4X」とSUBARUの「ソルテラ」。共に同年5月12日に発売された。
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クラウド直結型の閉域網サービス相次ぐ、安全性と柔軟な帯域変更機能が売り
インターネットイニシアティブやBBIXが、複数のクラウドをつなぐマルチクラウド環境に適した企業向けネットワークサービスを相次いで投入。オンプレミス環境とクラウド、あるいはデータセンターとクラウドを閉域網で直結し、安全な通信を可能にする。トラフィック量に応じて帯域を柔軟に配分できるのも売りだ。
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デンソーがカーエアコンを30年ぶりに刷新、体積半減の“手札”見えた
デンソーが、カーエアコンの構造をがらりと変えた。30年以上改良を続けてきた方式を刷新し、25%の小型化と30%の省電力化を達成した。採用第1号はトヨタ自動車の電気自動車(EV)「bZ4X」だが、パワートレーンの種類によらず使える。