今話題になっているニュースや技術を、専門記者や専門家が詳しく解説します。
ニュース解説
目次
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豪雪被害にAIで立ち向かう、福井県が除雪で路面状態を自動判定へ
2021年1月7日から大雪に見舞われた福井県では、高速道路で車が立ち往生するなどの障害が発生した。効率的な除雪作業や凍結防止剤の散布に向け、県が2020年12月から実証実験として取り組むのが、人工知能(AI)による路面の凍結や積雪状態のリアルタイム判別だ。豪雪被害対策へAIを生かす挑戦が始まった。
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トランプ氏支持者愛用のSNSがサービス再開へ、AWS提訴で分かった3つの事実
人気が急上昇していた米国のSNSアプリ「Parler(パーラー)」が一夜にして利用できなくなった。米Amazon Web Services(AWS)がサービスの提供を停止したためだ。この状況に対してパーラーはAWSを提訴した。訴状から見えてきた騒動の舞台裏を3つの事実から解説する。
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容量市場で浮上した「新電力フリーライド論」はお門違い
容量市場スペシャル対談・後編
大きな議論となっている容量市場。エネルギー戦略研究所の山家公雄所長と、みんな電力の三宅成也・ 専務取締役事業本部長による対談の後編です。今回は「新電力フリーライド論」と「容量市場と再エネ」がテーマです。
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電子インボイスを国際規格Peppol準拠で仕様策定へ、全ての企業が無視できない訳
SAPジャパンや弥生など会計業務ソフトベンダーが設立した「電子インボイス推進協議会(EIPA)」は国内での電子インボイスの標準仕様について、国際規格「Peppol(ペポル)」に準拠して策定すると公表した。あらゆる国内事業者が仕様の策定に関与して商取引を効率化する必要がある。
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良質なウイスキー造りの常識覆す、若鶴酒造が鋳造の青銅製蒸留器
ウイスキーの生産を手掛ける若鶴酒造(富山県砺波市)は、老子(おいご)製作所(同高岡市)と共同で砂型鋳造法によるポットスチル(単式蒸留器)の製造に挑戦。地元の伝統産業である「高岡銅器」の仏像や梵鐘(ぼんしょう)の製造技術を生かして青銅(銅すず合金)製ポットスチル「ZEMON」(ゼモン)を開発した。
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車載半導体不足は買いだめが原因か、ルネサス幹部の発言を読む
2021年が明けると、「半導体不足で自動車の生産が予定通りにできない/減産せざるを得ない」という報道がやたらと増えてきた。新型コロナウイルスのパンデミックの影響で20年に自動車需要は落ち込み、年末ごろにようやく上向きになったという状況にもかかわらず、今年になってにわかに増産体制に入ったかのようだ。…
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市場連動型の電気料金は想像を絶する金額に、いま新電力がやるべきこと
高騰続ける電力市場の影響は消費者へ
電力の需給ひっ迫と日本卸電力取引所(JEPX)の価格高騰を背景に、市場連動型の電気料金プランに対する消費者の不安が高まっている。電力・ガス取引等監視委員会は1月14日に「電力の契約内容をご確認ください」と注意喚起した。市場連動型を提供している新電力は少数だが、このプランは新電力にとっても両刃の剣だ…
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在宅勤務の通信料と電気代が最大半額まで非課税に、手当見直しの契機となるか
国税庁は2021年1月15日、在宅勤務で生じた経費や手当に対する課税の考え方をQ&A集として公表した。業務利用と私的利用が混在した通信料と電気代について、最大で半額を業務利用分とみなして非課税にできる計算方法を初めて示した。
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LINE通知で行政サービスの「使い忘れ」防ぐ、千葉市が住民情報を使う日本初の試みへ
「あなたは児童扶養手当を受給できる可能性があります」――。千葉市は2021年1月28日から、住民個人やその家族が使える行政サービスをLINEのプッシュ通知で知らせるサービスを始める。住民税の所得情報など、市が保有する住民データを活用することで個人が使える制度を通知する仕組みだ。
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事業継続危うし、新電力から「電力市場の正常化」を求める悲痛の声
JEPXの異常な高騰は国の対策なくして止まらない
2020年12月後半から異常な高騰を続けているJEPX。想像をはるかに超える高騰に、新電力の中には資金がショートしそうなところも出てきている。経済産業省は1月15日、「インバランス料金上限を200円/kWhにする」という対策を公表。新電力業界からは、この対策ではJEPXは正常化できないという悲鳴が…
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「容量市場の前に先渡・先物市場を拡充」は正しい
市場参加者のためのフォワードカーブの作り方(前編)
卸電力市場が節目を迎えつつある。これまで、先渡市場や先物市場が成長せず、あるべき先の取引価格の目安が見えない中では相対取引にも限界があった。だが、ここにきて先物取引と相対取引の価格が収れんし始めている。市場参加者は新たなフォワードカーブの推定技術を身に付けるときだ。
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サイボーグベンチャーが挑む「リハビリテック」、カギは独自の生体信号処理
サイボーグ事業を手掛けるメルティンMMI(東京・中央)と順天堂大学は、慢性期の脳卒中患者を対象にしたリハビリテーション装置の臨床研究を開始した。手や指を動かそうとする際の生体信号をセンサーで検出して動作をアシストする。
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半導体不足が日本車を直撃、新型コロナが生む新たな脅威
5G(第5世代移動通信規格)対応スマートフォンやパソコン、通信基地局、ゲーム機などで世界の半導体の需要が想定以上に増加しており、半導体の需給がひっ迫。そのあおりを日本の自動車メーカーが受けている。半導体を搭載した部品の安定調達に黄色信号がともり、自動車の生産調整や減産を余儀なくされ始めた。
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国内初のデジタルバンク・みんなの銀行が5月開業へ、あえて貫く金融の「非常識」
自らをデジタルバンクと呼ぶ「みんなの銀行」が2021年5月にサービスを開始する。システムをフルクラウド、フルスクラッチで開発するなど、同行の特徴は銀行の常識にとらわれない点にある。
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「短期的な現実解」なるも全銀システム改革に進展、都銀主導の小口決済インフラ採用へ
全国の金融機関をオンラインで相互接続する「全国銀行データ通信システム(全銀システム)」を運営する全国銀行資金決済ネットワーク(全銀ネット)は2021年1月14日、全銀システム改革の方向性をまとめた報告書を公表した。
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アウディ、SUVタイプのEVを日本で発売 低価格を実現
ドイツAudi(アウディ)の日本法人であるアウディジャパンは2021年1月13日、SUV(多目的スポーツ車)タイプの電気自動車(EV)2車種を日本で発売した。20年9月に日本で発売したクーペタイプのEVより価格を抑えたほか、車両質量を軽くして走行性能を高めたのが特徴である。
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新たな再エネ支援策「FIP」はアグリゲーターの参入が成否を分かつ
再エネの同時同量を促す制度設計がポイント
FIT(固定価格買取制度)に代わる再生可能エネルギーの新たな支援策、FIP(フィード・イン・プレミアム)の詳細設計が大詰めを迎える。再エネの市場統合を目指すFIP制度では、再エネ電源にも他の電源と同様に同時同量が求められる。だらかこそ、その役割を担う「アグリゲーター」の成長を促す制度設計が欠かせな…
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HEV用ポート噴射のPM低減、日産と異なるトヨタのアプローチ
欧州連合(EU)の排ガス規制「Euro 6d」――。ポート噴射のハイブリッド車(HEV)向けガソリンエンジンとして、そのEuro 6dに対して完全対応をうたっているのが、例えば、フランスRenault(ルノー)のハイブリッドシステム「E-TECH」向けに日産自動車が開発した1.6L直列4気筒エンジ…
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アウディジャパン、21年もEV攻勢を継続
「(2021年も)電動化攻勢を継続する」。ドイツAudi(アウディ)の日本法人であるアウディジャパンは21年1月13日、同社のプレス向けの年初会見となる「Audi New Year Press Conference 2021」をオンラインで開催し、同社社長のPhilipp Noack(フィリップ・…
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新生銀行がWeWork内に「ビデオ相談できる無人拠点」、邦銀初の試みの狙いとは
新生銀行は、ビデオ端末を介して個人客の相談に対応する無人拠点「新生サテライトラウンジ」を2021年1月5日、東京都中央区のシェアオフィス「WeWork東京スクエアガーデン」内に開設した。邦銀初という取り組みの狙いを探る。
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