ニュース解説
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SOMPO HDがオンプレミスのADを停止、ランサムウエア攻撃への耐性を高める
Active Directory(AD)を標的にしたサイバー攻撃による被害が後を絶たない。SOMPOホールディングスはオンプレミスのADを利用しない社内システムを構築し、ランサムウエアへの耐性を高めた。一方、ADを使い続けなければならない企業は「AD保護」を考える必要がある。
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アイシンが部品検査に機械学習モデル導入、それでも従来のルールベースが優先の理由
自動車部品大手のアイシンが生産部品の外観検査の自動化を強化する。従来、ルールベースで良・不良を判定する検査システムを導入し対象の部品種を拡充してきたが、適用が難しい部品種があったという。打開策として新たに機械学習モデルの開発・運用システムを導入し、工場の技術員が自ら開発・保守していく体制を目指す。
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話題の気球で成層圏旅行、4時間2000万円で24年3月までに開始
宇宙開発スタートアップの岩谷技研は2023年2月21日、気球を使った“宇宙”遊覧の商用サービスを2024年3月までに始めると発表した。陸から気球を使って高度25kmに上昇し、その高さでしばらく滞在したのち、下降して海上のクルーザーに拾ってもらう約4時間の旅となる。
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メルカリが新事業創出へ研究強化、社員の博士進学を奨励
フリマアプリ大手のメルカリは、社内の研究組織「mercari R4D」を活用した長期視点の研究開発を強化する。新規事業創出や社会課題解決に貢献する研究テーマについて、研究者が自由に取り組める環境を整える。博士課程進学を支援する制度を導入したほか、大学や他社との連携を推進する。
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“プリウス生みの親”、内山田氏は5代目を買ったのか?
「どんどん新しいことをやったらいい。しっかりチャレンジしてくれ」。新型「プリウス」(5代目)の開発陣に声を掛けたのはトヨタ自動車会長の内山田竹志氏である。“プリウス生みの親”として、後輩たちの背中を押した。
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「まるで本物」培養サーモン試食、23年実用へ
細胞培養技術で作ったサーモンを飲食店で食べられる日がまもなく来る。培養サーモンを開発する米Wildtype(ワイルドタイプ)は、2023年内にも米国で認可を得て飲食店への提供を始める計画だ。記者が同社の培養サーモンを試食すると、見た目だけではなく、味や食感も本物のサーモンに近い水準に達していると感…
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「スーパーボウル」の5G網に130億円、ベライゾンがスポーツに力を入れる理由
スーパーボウルに向けて、通信インフラの充実に力を入れてきたのが、米通信大手のVerizon Communications(ベライゾン・コミュニケーションズ)である。同社はNFLの公式5Gパートナーであり、スーパーボウルが開催されるスタジアム内や市街の5G(第5世代移動通信システム)網の整備に1億ド…
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KLabが社内システムの脆弱性を一掃へ、供給網のセキュリティー対策強化を訴求
携帯ゲームを運営するKLabは、脆弱性管理ツールを活用して社内システムの脆弱性の一掃に取り組み、2023年1月までにめどを付けたことを明らかにした。ゲームソフトの開発元など取引先に訴求し、取引先の安心感を高めることで、事業の拡大につなげたい考えだ。
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AWS・グーグル・MS・オラクル、公務員とベンダーに無償でクラウド人材育成へ
米クラウドサービス大手の日本法人4社が、行政システムを手掛けるベンダーや日本の行政機関向けにトレーニングや人材育成を無償提供する動きを加速させている。
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ANAが旅客系システムを2025~26年度に刷新、JALとは異なる3つの特徴
全日本空輸(ANA)が進めている国内線の旅客系基幹システム(PSS)「able-D」の刷新プロジェクトが佳境を迎えつつある。同社は2023年2月14日、現在オンプレミスで運用しているable-Dの刷新時期について2025~2026年度に実施すると発表した。
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量子センサーがついに実用化、自動車や防衛向けで
量子力学の原理を利用してさまざまな物理量を高精度に計測できる「量子センサー」の研究開発が進んでいる。原子や分子レベルの小さな物体の挙動を観測することで、現状のセンサーでは計測できなかった微弱な信号や生体内の活動などを調べられる。大学などの研究機関だけでなく民間企業の参入も広がり、自動車業界などに向…
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医師と患者の会話をAIで要約、「書類の自動作成」目指しスタンフォード大から起業
DG Daiwa Ventures(東京・千代田)が出資する米Knowtex(ノウテックス)は、診療記録や医療事務書類を自動で作成するソフトウエアの開発を進めている。
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NECがAI運用支援で2つの新技術、「MLOps as a Service」は何に効くのか
NECがAI(人工知能)モデルの運用、保守を支援する2つの新技術を開発した。同社が提供するMLOps支援サービスに組み込む。MLOpsとは機械学習モデルを本番環境で運用しながら開発を続けることで価値を高める手法だ。
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日本IBMがセキュリティー体感できる新施設、制御系もカバー
日本IBMは、他社も含めたさまざまな製品を連携させたセキュリティー対策を体感できる施設「Cyber Fusion & Innovation Studio(通称:CyFIS、サイフィス)」を同社内に設立した。新しいタイプの施設を設けることで、高度化するサイバー攻撃から守る包括的な体制を構築できるよう…
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過去2年とは様変わり、2023年1月の電力市場
なぜ市場価格は落ち着いたのか
1月の電力市場は過去2年と打って変わって、非常に安定していた。燃料価格の影響を受けて価格水準自体はかつてに比べて高かったものの、昨年、一昨年のあの激しいボラティリティーは影を潜めた。背景にあるのは関係者の努力ではなかろうか。そして、電力のイノベーションが市場価格を変えていく。
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3回目の容量市場オークション、価格は前年の1.7倍、市場分断で北海道と九州で高値に
過去3年分の推移や変化から見えてきたもの
2022年度の容量市場オークション(対象実需給年度は2026年度)の約定結果が公表された。平均単価は約5178円/kWと前年の1.7倍だった。北海道と九州は前年に続き市場分断が発生し、エリアプライスで8700円/kWhを上回った。今回で3回目となる容量市場のこれまでの推移から、背景にある供給力の変…
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新任設計者が懸案解消、CAEでベテランも後押ししたカシオの新電卓開発
基本技術が確立しているように見える定番商品でも、メーカーにとって改良の余地や懸案が残っている場合がある。カシオ計算機が2022年にベトナムや中南米で先行発売した関数電卓の新機種「ClassWiz FX-991CW」では、初めて電卓の設計を任された担当者が長年の課題を解決した。
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衛星間の通信は高速な光が主役に、米国防総省が実用化を強く後押し
光衛星通信とは、これまでの電波(マイクロ波)の代わりにレーザー光を使って人工衛星間や衛星と地上間の通信を行う技術である。最大の特徴は電波よりも高速な通信ができることで、一般的な電波通信の10~100倍に相当する10Gbps(ビット/秒)以上の速度を実現する。
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日本IBMがパートナー施策を転換、サーバー売りよりも「組み込み売り」を優遇へ
日本IBMはパートナー制度を改革する。IBMの製品やサービスをパートナー自身が開発した製品・サービスに組み込んで販売する「Build」と呼ぶパートナーを優遇することが狙いで、これまで開拓が難しかった中堅中小企業の攻略を目指す。
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JUASの調査で見えたDXの長い道のり、推進企業に共通する3つの施策
「まだまだDX推進の道のりは長そう」。日本情報システム・ユーザー協会が実施した「企業IT動向調査2023」でこうしたことが見えてきた。一方、DX推進ができている企業に共通する3つの特徴も浮上。これからDXを推進する企業の参考にできそうだ。