ニュース解説
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災害時の保険金支払いを早期化、あいおいニッセイ同和が採用した新手法とは
あいおいニッセイ同和損害保険が、人工衛星画像や航空写真から台風による風災被害額を把握する技術を2023年度にも実用化する。損害調査に新しい手法を導入し、保険金支払いの早期化につなげる考えだ。
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パナソニックがリコール164万台、除湿機の設計不具合で発火事故
163万9232台をリコールへ──。パナソニックホールディングス(以下、パナソニック)が2023年4月20日、大規模なリコールを実施すると発表した。対象は、2003~2021年に製造した衣類乾燥除湿機(以下、除湿機)。使用中に発火や発煙のトラブルが発生し、事故になる恐れがある。
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学歴や外見を伏せてマッチング、アクセンチュアが「就活アウトロー採用」に挑む狙い
アクセンチュアが新しい採用の形を模索している。その名は、「就活アウトロー採用」。2023年3月8日にメタバース空間での採用イベントを開催した。多様な価値観を持った若者を採用することで、イノベーションの起爆剤とすることを狙う。
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「CR-V」の反省を生かせ、“ないものねだり”から転換したホンダ「ZR-V」の価格戦略
ホンダが2023年4月21日に発売したSUV(多目的スポーツ車)「ZR-V」。小型SUV「ヴェゼル」の上位車種として導入する。価格は294万9100円(消費税込み)からとなる。ZR-Vの開発責任者であるホンダの小野修一氏(同社四輪事業本部ものづくりセンターLPLチーフエンジニア)は「意図的に買いや…
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三菱ふそうの新型EVトラック、コスト抑えて28車種を造り分け
三菱ふそうトラック・バスが全面改良して2023年3月9日に受注を始めた小型電気自動車(EV)トラック「eCanter(eキャンター)」(日本仕様車)は、製造コストの増加を抑えながら28種類(型式)の車両を造り分けるために、幾つかの対策を施した。冬期の航続距離の低下を抑制するための対応策も盛り込んだ…
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「ほぼ3Dプリンター製」ロケットを打ち上げ、米宇宙ベンチャーが本体強度を実証
エンジンやタンクなどの主要部品の約80%を3Dプリンターで製造したロケットを、米宇宙ベンチャーのRelativity Space(レラティビティ スペース)が打ち上げた。同社初の衛星打ち上げ用ロケット「テラン1」初号機がそれだ。
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順天堂大学・グローリー・IBMが開発した「認知機能推定AI」の実力
「取り組みを通じて、業界ルールを変える動きを先導していきたい」。三菱UFJ信託銀行の大内誠氏は、パイロット運用を開始した「金融商品適合性チェック支援AIアプリ」について、こう期待を寄せる。
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フジクラが核融合向けに超電導線材の事業拡大、モーターも視野
電線大手のフジクラが、超電導技術を生かした事業拡大を進めている。核融合発電向けに比較的高い温度で超電導を実現できる「高温超電導線材」の生産能力を2倍に高め、さまざまな用途向けに拡販する。カーボンニュートラル(温暖化ガス排出量実質ゼロ)の実現に向けて、核融合発電の他に電動航空機などでも需要が高まって…
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データサイエンス系学部・学科が一斉に開講、一橋大は72年ぶりに学部を新設
データサイエンス系学部の新設が相次いでいる。2017年の滋賀大学から増え続け、2023年4月は少なくとも17の大学で開設した。72年ぶりに新学部を設置した一橋大学と「健康データサイエンス学部」を設置した順天堂大学にその狙いやカリキュラム、育成の特徴などを聞いた。
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デジタル給与はブームにならず?一斉に動いたPayPay・楽天・リクルートの勝算
「1~2カ月前は、『意義があるのか』とネガティブな風潮だった。先んじて手を挙げなければ、ユーザーに関心を持ってもらえない。制度を軌道に乗せるには事業者が動くべきだ」。PayPayの柳瀬将良金融戦略本部長は、このように語る。
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停車時などに空間を広く、オートリブが傾けられるステアリングホイールを試作
スウェーデンAutoliv(オートリブ)は、停車時や自動運転中に、運転者周りの空間を広げられるように自動でリム(ステアリングホイールの握りの部分)を傾けられるステアリングホイールを試作した。2028年ごろの実用化を目標としている。同社は、手動で傾けられるステアリングホイールも開発しており、その実用…
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サイバー攻撃集団が経済制裁対象に、ランサムウエアの身代金支払いが違法になる場合も
日本でランサムウエア(身代金要求型ウイルス)被害が目立っている。政府が対策の強化とともに攻撃者への金銭要求に応じないよう企業に注意喚起を強めており、身代金支払いの是非に注目が集まっている。
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2色成形を“単色機”で可能に、キヤノンモールドが金型直結の小型射出装置
キヤノンモールド(茨城県笠間市)は溶融プラスチックを射出する小型装置を開発し、機構を工夫した金型との組み合わせで単色成形機による2色成形を可能にしたと「インターモールド2023」で公表した。
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三重県が「三層の対策」のもと新セキュリティー基盤構築、EDRとEPPを組み合わせて強化
三重県は、2023年5月から新たなITインフラでの本格運用を開始する。DXを支える施策の1つとして、庁内のデジタルインフラを見直した。業務システムやインターネットへの接続環境をクラウドサービスの利用を前提としたものに刷新する。
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空飛ぶクルマ、独新興は顔認証で「搭乗までわずか10分」目指す
「2025年日本国際博覧会」(大阪・関西万博)を機にeVTOL機を利用した商用運航が日本で始まる。その候補の1つが、ドイツVolocopterの機体である。同社CFO兼CCOのChristian Bauer氏はNIKKEI Tech Foresightの取材に対し、機体に搭乗するまでの時間をわずか…
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ランサムウエア攻撃は「親切」、グーグル・クラウドの専門家が指摘する2つの理由
マンディアントは2023年2月に「グローバルな視点から見た脅威インテリジェンス」と題したリポートを発表、3月にはゼロデイ脆弱性の動向をまとめたブログを更新した。この2つの資料を基に企業におけるセキュリティー対策の実情と対策をグーグル・クラウド・ジャパンの内山純一郎事業本部長に聞いた。
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人知を超えた構造のモーターを生んだパナソニックのAI、熟練者を凌駕
パナソニック ホールディングスは、電動シェーバー「LAMDASH(ラムダッシュ)」シリーズの次期商品に、AI(人工知能)がゼロベースで“考案”した新構造のモーターの採用を検討中だ。熟練技術者が最適設計をしたモーターと比較して、実測値で出力が15%高い。濃いひげも一発でそれることを売りに、4~5枚刃…
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核融合炉業界地図、6つの主要機器で市場に食い込む日本メーカー
夢のエネルギーとも称される核融合。重水素と三重水素など、2つの原子核をプラズマ状態でぶつけて融合させた時に生じるエネルギーを活用して発電しようと世界中が研究を加速させている。その中核となるのが、核融合反応を起こす核融合炉だ。一体どのような構造で、日本メーカーは炉を構成する技術にどう食い込もうとして…
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経産省がセキュリティー指針を5年ぶりに改訂、サプライチェーン対策が急務に
経済産業省は2023年3月24日、経営者向けのサイバーセキュリティー対策の指針「サイバーセキュリティ経営ガイドライン」を5年ぶりに改訂した。昨今のサイバー攻撃の被害事例を踏まえ、サプライチェーン(供給網)全体で対策を講じる必要性を強調するなど内容を見直した。
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豪州で起きた歴史的事件、再エネ100%は系統用蓄電池で実現できる
豪州が目指す脱炭素フロントランナー(第3回)
豪州のおびただしい数の建設・計画中の蓄電池事業から、系統用蓄電池と電力システムの将来を読み解くヒントを探る。これまで再エネは系統が不安定になるという理由で、電源構成の5割までしか導入できないと言われてきた。だが、その常識を蓄電池が覆す。