ニュース解説
目次
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MSCの統合ツール「Apex」、複合材シミュレーションの効率化狙う
実体に即した操作でモデルを作成できる
エムエスシーソフトウェア(本社東京)は、2018年3月に発売したCAEツール「MSC Apex Harris Hawk」(米MSC Software社)で強化した複合材モデリング機能などの詳細を明らかにした。炭素繊維などのプリプレグを何層か積み重ねるなどして形成する複合材を対象に、シミュレーション…
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メルカリの反省、不正防止で大人の階段上れるか
フリマアプリ大手メルカリが規約違反の売買を防ぐ対策の強化を急いでいる。本人の年齢確認をはじめとする利用手続きの改善、AIなどによる不正出品の自動検知、監視や顧客サポートの体制強化が柱だ。成長重視だった少年時代を越え、社会が求める大人へと脱皮する道を模索する。
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ベンツもトヨタも注力、衝突回避は操舵支援の時代へ
自動ブレーキ(AEB)だけでは回避し切れない前方衝突。ステアリングの操作を支援してそうした衝突の回避を狙うのが“自動操舵回避”(AES:Automatic Emergency Steering)機能だ。2016年、ドイツ・ダイムラー(Daimler)が高級車ブランド「メルセデス・ベンツ」の「Eクラ…
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可変圧縮比エンジン、次はセダンに搭載
日産が新型「アルティマ」を米国で披露
日産自動車は可変圧縮比(VCR:Variable Compression Ratio)エンジンを新型セダン「アルティマ」に搭載する(図1、2)。VCRによって燃費性能と動力性能をともに大きく高める。「ニューヨークモーターショー」(一般公開日:2018年3月30日~4月8日)で新型車両を披露。2018…
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ウーバー自動運転車、エヌビディアの車載AIコンピューター使わず
センサー技術と制御技術はウーバーが独自開発
公道実験中に歩行者死亡事故を起こした米ウーバー・テクノロジーズ(Uber Technologies)の自動運転車は、米エヌビディア(NVIDIA)の車載AI(人工知能)コンピューター「DRIVE」を使っていないことが分かった。
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無人運転トラックにエヌビディアのAIコンピューターが採用
高速道では原則的に「レベル5」の自動運転、一般道では遠隔操作
自動運転のスタートアップ企業であるスウェーデンEinride Truckは、米国サンノゼで米エヌビディア(NVIDIA)が開催中の開発者会議「GPU Technology Conference(GTC)2018」において、無人運転トラックの試作車を公開した。乗員室がない荷室だけの電気自動車(EV)で…
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「日本を勉強したよ!」 アマゾンEchoの国内一般販売開始
招待ユーザーの実データを集め、日本語の理解力や日本向け機能を向上
米アマゾン・ドット・コムの日本法人アマゾンジャパンは、同社のクラウドベースの対話型AI(人工知能)「Alexa(アレクサ)」に対応するAIスピーカー「Amazon Echo」シリーズを日本で一般向けに販売開始した。2018年3月30日から同社のECサイト上で予約受付を開始し、2018年4月3日に出…
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ペット心身データの解析、シャープが事業化へ
シャープは、ウエアラブル生体センサーでペットを計測し、得られたデータから体と心の健康状態を定量化して活用する事業を構築し始めた。まずは動物病院やペットショップなどに生体センサーシステムをデータ解析アルゴリズムとともに提供する。その後、ペットを飼う一般家庭へも販売していく。
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女性の心をつかめるか、インスタ映えはAIにお任せ
「Instagram(インスタグラム)」で人気が出る「インスタ映え」するよう投稿内容を自動調節するサービスが始まる。人気投稿の写真や腕の良い運用マネジャーのスキルをAIに学ばせ、狙った層に「うける」ハッシュタグや写真の選定を自動化する。インスタに集まる女性の心をAI(人工知能)でつかめるか。
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トヨタとスズキ、インドで相互OEMに踏み切る“危機感”
インド市場で、トヨタ自動車とスズキの思惑が一致した。両社は2018年3月29日、インドで完成車を互いにOEM(相手先ブランドによる生産)供給することで基本合意したと発表した。
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産業用制御システムに深刻な脆弱性、シスコ年次レポート
シスコシステムズ執行役員セキュリティ事業担当の田井祥雅氏は2018年3月27日、シスコシステムズの「年次サイバーセキュリティレポート(2018年度版)」発表会の席上、工場などで稼働する制御システムがセキュリティー上の大きな問題になっていると警告した。
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ウーバーの死亡事故は自動運転を殺すのか?
背景に企業間の実力の差、基準づくりが進む可能性
米ウーバーテクノロジーズ(Uber Technologies、以下Uber)の自動運転車が起こした死亡事故。夜間における公道での実証実験中に一般人をはねた。現地警察が事故発生時の生々しい車両カメラの映像を公開したこともあり、自動運転技術の安全性を不安視する見方も出てきた。Uberの事故をどう捉え、…
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ボルボが“最量販”SUV「XC40」、中国車両とPF共用し低コスト化
新プラットフォーム「CMA」を採用
スウェーデン・ボルボ(Volvo)の日本法人は2018年3月28日、新型の小型SUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)「XC40」を発売した。Volvoが小型車向けの開発した新プラットフォーム「CMA(Compact Modular Architecture)」を使うのが技術的な特徴。価格は…
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「中国の日帰り出張を当たり前に」、ANAやホンダなどがビジネスジェットの国内普及を図る
双日とは新会社を設立
ANAホールディングスは、ビジネスジェット事業に注力する。日本企業の中で同事業の経験が豊富な双日と共同で、2018年夏を目標に新会社「ANAビジネスジェット」を設立してビジネスジェットを活用したチャーター手配事業に乗り出す。
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設備障害の復旧を迅速化、TMEICが遠隔支援サービス
東芝三菱電機産業システム(本社東京、以下TMEIC)は、プラント設備のアフターサービスを提供する遠隔支援の拠点として、同社の東京・府中事業所内に「グローバルリモートサービスセンター(Global Remote Service Center:以下、GRSC)」を2018年3月28日に開設し、サービス…
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Alダイカスト材「ADC12」を3Dプリンターで造形する技術
白銅と東京理科大、キヤノンMJが共同で開発
白銅と東京理科大学、キヤノンマーケティングジャパンは共同で、ダイカスト用アルミニウム合金である「ADC12」(Al-Si-Cu系合金)を3Dプリンターで造形することに成功した。白銅は2018年4月から、金属3DプリンターによるADC12の造形サービスを開始する。
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「実験を継続する前に事故に学ぶ」、エヌビディアCEOが言及
「実験を継続する前に事故から学ぶため」──。米エヌビディアCEO(最高経営責任者)のジェンスン・フアン(Jensen Huang)氏は、米国サンノゼで開催中の開発者会議「GPU Technology Conference(GTC)2018」の会場において、自社で行っていた自動運転車の公道実験を中断…
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エヌビディア、自動運転車を遠隔操作するデモ
緊急時の介入などを想定
米エヌビディア(NVIDIA)は、米国サンノゼで開催中の開発者会議「GPU Technology Conference(GTC)2018」において、VR(仮想現実)技術を活用して自動運転車の加減速と操舵を遠隔操作するデモを見せた。
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なぜ運行停止できなかったのか、新幹線台車事故で有識者会議が報告書
人的要因を中心に5つの提言
2017年12月に発生した新幹線「のぞみ34号」の台車亀裂トラブルに関し、「新幹線重大インシデントに係る有識者会議」がまとめた報告書が公開された。なぜ新大阪駅までに新幹線の運行を止められなかったのか。社外の委員らの意見を中心に、報告書ではこれまでの西日本旅客鉄道(JR西日本)の対応を評価・検証する…
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可食プリンターをIoT化し不具合を抑制
食用インクで食品に絵や文字を描く可食プリンターの開発を手掛けるニューマインド(本社東京)は、複数のセンサーを追加するなどしてIoT化した製品に力を入れていると明らかにした。センサーからのデータを基に不具合の兆候などを早期に検出する。2018年1月からIoT強化版可食プリンターの出荷と保守サービスを…