ニュース解説
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異なるCBDC間で国際送金、SWIFTがプラットフォーム構築に意欲を示す理由
「タイの『デジタルバーツ』と日本の『デジタル円』を交換するといった、CBDC(中央銀行デジタル通貨)間での国際的な相互運用の仕組みが将来的に必要になる」。SWIFTジャパンのアラン・デルフォッセ氏は、こう話す。
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脱炭素で再燃、自動車ボディー骨格の素材バトル
クルマのボディー骨格を造る際に排出される二酸化炭素(CO2)をいかに減らすか──。素材(鋼材)の製造工程から骨格部品の製造工程までの「脱炭素」の観点から、ホットスタンプ材(高張力鋼板の熱間プレス材)と高張力鋼板の冷間プレス材の主導権争いが再び激しくなってきた。
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寡占スマホOSに政府が法規制検討、「野良アプリ」容認義務ではない解決策探る
米アップル(Apple)と米グーグル(Google)の2社寡占になっているスマートフォンのOS市場に対し、政府が法規制を導入する可能性が高まっている。公正取引委員会はスマホ市場の調査結果を踏まえて、義務や禁止行為を事前に法律で取り決める「事前規制」を検討すべきだと提言した。
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理想的な次世代エネルギー「核融合発電」、早期商用化へ参入続々
核融合発電の商用化に向けて産業界の動きが活発化している。各国政府主導の研究プロジェクトが進んでいるほか、近年は核融合発電関連のスタートアップの起業が相次いでいる。基礎研究の進展で商用化が視野に入ってきたことで、企業の参入や開発がさらに加速しそうだ。
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三菱UFJ銀行が後払い決済のカンムを子会社化、大型M&Aの狙いとは
三菱UFJ銀行が、Visaプリペイドカード「バンドルカード」を手掛けるカンムを連結子会社化すると発表した。出資額は100億円台後半、出資比率は約7割となる見通し。同行が直接、FinTech企業にメジャー出資するのは初となる。
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Intelのワークステーション向け新Xeon W、今回は予定通り出荷の見込み
米Intel(インテル)は、ワークステーション向けマイクロプロセッサー(MPU)の新製品「Xeon W-3400/W-2400プロセッサー」を2023年2月15日(現地時間)に発表した。新製品の開発コード名はSapphire Rapidsであり、サーバー/データセンター向けMPU「第4世代Xeon…
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TISがDXコンサル1000人体制へ布石、最大17%給与アップする新人事制度とは
TISがデジタル人材の獲得に注力する。2023年4月より基本給を平均6%、最大で17%引き上げることを決めた。大卒初任給は22万3000円の12%増の25万円にする。同社が新たに導入する新人事制度とはどういうものか。
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電通大が2次・総合型入試で情報I採用、国立大初の導入で「情報強者」獲得なるか
国立大学の電通大は2023年1月17日、2025年度入学者を選抜する一般入試の2次試験から「情報I」を出題すると発表した。加えて同年、総合型・学校推薦型入試の一部で、コンピューターを使ったCBT方式でも情報Iを出題する。
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GM系ロボタクシーに乗ってみた、自動運転だからこそ問われる乗り心地
限定的ながらも、米General Motors(ゼネラル・モーターズ、GM)系の自動運転技術開発会社GM Cruise(GMクルーズ)はサンフランシスコにおいて、無人運転の車両で送迎する有料のロボタクシーサービスを提供している。記者は実際に乗車してみると、タクシーやライドシェアと同じ感覚で利用でき…
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制御やボディーも大きく貢献、加速・旋回に磨きをかけた新型プリウス
より力強く軽快な加速と、より狙ったラインでの旋回(より意のままの旋回)を可能としたトヨタ自動車の新型「プリウス」――。その走りの実現には、大幅に出力を高めたゆとりあるパワートレーンの存在が大きく寄与している。だが、走りの進化を支えたのは、決してそれだけではない。アクセル操作に対する応答性を高める取…
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三菱UFJ信託など7社が「デジタルアセット」新会社、投資回収前に手放す理由
「デジタルアセット市場において、業界横断で標準規格化を進めるのであれば今しかない」。三菱UFJ信託銀行で取締役常務執行役員CIO兼CDTOを務める木村智広氏は、合弁会社設立の意義をこう語る。
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SOMPO HDがオンプレミスのADを停止、ランサムウエア攻撃への耐性を高める
Active Directory(AD)を標的にしたサイバー攻撃による被害が後を絶たない。SOMPOホールディングスはオンプレミスのADを利用しない社内システムを構築し、ランサムウエアへの耐性を高めた。一方、ADを使い続けなければならない企業は「AD保護」を考える必要がある。
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アイシンが部品検査に機械学習モデル導入、それでも従来のルールベースが優先の理由
自動車部品大手のアイシンが生産部品の外観検査の自動化を強化する。従来、ルールベースで良・不良を判定する検査システムを導入し対象の部品種を拡充してきたが、適用が難しい部品種があったという。打開策として新たに機械学習モデルの開発・運用システムを導入し、工場の技術員が自ら開発・保守していく体制を目指す。
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話題の気球で成層圏旅行、4時間2000万円で24年3月までに開始
宇宙開発スタートアップの岩谷技研は2023年2月21日、気球を使った“宇宙”遊覧の商用サービスを2024年3月までに始めると発表した。陸から気球を使って高度25kmに上昇し、その高さでしばらく滞在したのち、下降して海上のクルーザーに拾ってもらう約4時間の旅となる。
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メルカリが新事業創出へ研究強化、社員の博士進学を奨励
フリマアプリ大手のメルカリは、社内の研究組織「mercari R4D」を活用した長期視点の研究開発を強化する。新規事業創出や社会課題解決に貢献する研究テーマについて、研究者が自由に取り組める環境を整える。博士課程進学を支援する制度を導入したほか、大学や他社との連携を推進する。
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“プリウス生みの親”、内山田氏は5代目を買ったのか?
「どんどん新しいことをやったらいい。しっかりチャレンジしてくれ」。新型「プリウス」(5代目)の開発陣に声を掛けたのはトヨタ自動車会長の内山田竹志氏である。“プリウス生みの親”として、後輩たちの背中を押した。
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「まるで本物」培養サーモン試食、23年実用へ
細胞培養技術で作ったサーモンを飲食店で食べられる日がまもなく来る。培養サーモンを開発する米Wildtype(ワイルドタイプ)は、2023年内にも米国で認可を得て飲食店への提供を始める計画だ。記者が同社の培養サーモンを試食すると、見た目だけではなく、味や食感も本物のサーモンに近い水準に達していると感…
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「スーパーボウル」の5G網に130億円、ベライゾンがスポーツに力を入れる理由
スーパーボウルに向けて、通信インフラの充実に力を入れてきたのが、米通信大手のVerizon Communications(ベライゾン・コミュニケーションズ)である。同社はNFLの公式5Gパートナーであり、スーパーボウルが開催されるスタジアム内や市街の5G(第5世代移動通信システム)網の整備に1億ド…
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KLabが社内システムの脆弱性を一掃へ、供給網のセキュリティー対策強化を訴求
携帯ゲームを運営するKLabは、脆弱性管理ツールを活用して社内システムの脆弱性の一掃に取り組み、2023年1月までにめどを付けたことを明らかにした。ゲームソフトの開発元など取引先に訴求し、取引先の安心感を高めることで、事業の拡大につなげたい考えだ。
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AWS・グーグル・MS・オラクル、公務員とベンダーに無償でクラウド人材育成へ
米クラウドサービス大手の日本法人4社が、行政システムを手掛けるベンダーや日本の行政機関向けにトレーニングや人材育成を無償提供する動きを加速させている。