今話題になっているニュースや技術を、専門記者や専門家が詳しく解説します。
ニュース解説
目次
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スズキ会長の慧眼 ユーモアに語ったインド進出の「真相」
スズキ会長の鈴木修氏が退任する。1978年に同社の社長に就任して以来、42年あまり経営トップを務めた「カリスマ経営者」が相談役に退く。「多少ワンマンなところも感じたが、鈴木修さんだからこそ、スズキはあれほどまで大きく成長した」(元トヨタ自動車の技術者)と競合企業のOBも功績をたたえる。
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江の島の自動運転バス実験、3年目で直面した「あの問題」
小田急電鉄は神奈川県と共同で2021年1月、同県藤沢市江の島周辺の公道において自動運転バスの実証実験を行った。2018年9月の1回目、2019年8月の2回目に続く3回目の実証実験だ。今回、実用化に近づけたことで見えた課題を探る。
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ミリ波5Gを室内でも快適利用 AGCとドコモが窓ガラスをレンズ化
AGCはミリ波の電波を焦点に集めるメタサーフェスレンズを開発した。メタサーフェスレンズの機能を持つシートを窓ガラスの内側に貼ると、このシートを通過したミリ波を室内の一点に集めることが可能だ。この集めたミリ波を、電波を狙った位置に拡散させる性質を持つアクティブリフレクターを介して部屋中に拡散すること…
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NTTが新手法の量子乱数生成器、安全性保証し高速動作
NTTは2021年2月24日、新手法の量子乱数生成器(QRNG)を開発したと発表した。現実的な装置サイズで安全性を保証し、かつ高速動作する量子乱数生成器となる。従来の量子乱数生成器にあった安全性と高速性の両立における課題を解消した。安全かつ小型化が可能で高速動作という新たな応用につながるとしている…
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バラバラに開発進むワクチン接種予約・管理システム、新たな「2000個問題」も
2021年4月以降に各自治体で始まる高齢者への新型コロナウイルスワクチン接種に向け、ベンダー各社によるワクチン接種予約・管理システムの提供が相次いでいる。だが、接種管理に関わるデータ規格化や標準化がないまま走り出したことで、新たな「2000個問題」を生み出しかねないと懸念する声が出ている。
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中国NIO発表の衝撃の車載向け固体電池、製造はあのメーカーか
中国のEVメーカーである蔚来汽車(NIO)が2021年1月9日に発表した車載向け固体電池の衝撃が世界を駆け巡っている。主な発表内容は、重量エネルギー密度が360Wh/kgと高く、量産の準備は済んでおり、エネルギー容量が150kWh(航続距離が最長で1000km)の車載用用電池パッケージ製品を202…
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驚きの性能を示す米QuantumScapeの全固体電池
米国の全固体電池開発のベンチャーが、中国・蔚来汽車(NIO)と同時に、トヨタ自動車を脅かす存在として台頭してきた。米QuantumScapeだ。
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360度撮影の「カプセル内視鏡」が日本進出、目指すは大腸がん検査
今、カプセル内視鏡がひそかに熱い。新規参入する企業が現れたり、大腸検査での保険適用範囲が広がったりしているのだ。新規参入した化学品商社の長瀬産業は、米CapsoVision(カプソビジョン)が開発した360度撮影できる小腸用のカプセル内視鏡の薬事承認を日本で取得し、2021年1月に販売を始めた。
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HER-SYSなどでAzure採用相次ぐ、マイクロソフト行政ビジネスは勢いを保てるか
新型コロナ禍のさなか、政府や地方自治体で米Microsoft(マイクロソフト)のクラウドサービス「Azure」やコミュニケーションツール「Teams」などの導入が急拡大している。コロナ禍の行政機関でマイクロソフト製品の導入が広がったのはなぜなのだろうか。
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神戸製鋼、高炉のCO2排出量を20%削減 炭素中立の第一歩
神戸製鋼所は、高炉からの二酸化炭素(CO2)排出量を大幅に削減できる技術を開発した。操業中の高炉を用いた実証実験で、生産性を落とさずにCO2排出量を従来に比べて約20%減らせることを確認した。また、高炉自体を大幅に改修せずに済み、CO2排出量の削減コストを抑えられる利点もある。
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EVシフトは本物か 脱炭素を先導する欧州でもHEVが売れる現実
藤村俊夫 愛知工業大学工学部客員教授(工学博士)、元トヨタ自動車
2050年カーボンニュートラル(炭素中立)時代に突入し、世界で電気自動車(EV)シフトの動きが活発化している。その一方で、EVブームは過去に何度も膨らんでははじけている。今度こそ、EVシフトは本物か。トヨタ自動車でエンジンの開発を手掛けた後、環境負荷軽減を踏まえた次世代車のロードマップの作成にも携…
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「神アプリ」かCOCOAの二の舞いか、73億円投じるオリパラ観客向けアプリの開発実態
政府は海外から訪れる東京オリンピック・パラリンピック関係者の健康を管理するスマートフォンアプリの開発を急いでいる。名称は「オリンピック・パラリンピック観客等向けアプリ(仮称)」。大会期間中の新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、2021年1月に開発を始め、リリースは6月の予定だ。
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IT知識不要 村田製らのレトロフィットIoT新サービス、LTEを内蔵
電子部品の村田製作所とIoT機器向けソフトウエア開発を手掛けるACCESSがタッグを組み、中小製造業を主なターゲットに工場の設備などを手軽にデジタル管理できるようにするレトロフィットフィットIoTサービス「JIGlet(ジグレット)」を2021年2月19日に始めた。
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AIサーバーは「NVIDIA CERTIFIED」で、Intelの牙城を崩すか
米NVIDIA(エヌビディア)がAI処理能力を認証したサーバー製品の市場投入が相次いでいる。同社が認証サーバーの初出荷を発表した2021年1月27日には5社5機種だったが、2月15日には7社17機種に増えた。17機種の中には富士通のサーバー「PRIMERGY RX2540 M5」が含まれる。NVI…
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半導体五輪でサムスンが新構造の3nm SRAM披露、MediaTekが急浮上
半導体のオリンピックと称される国際学会「ISSCC(International Solid-State Circuits Conference) 2021」が2月13日~22日の会期でオンライン開催されている。今回、企業の採択論文数では韓国Samsung Electronics(サムスン電子)が2…
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発火相次ぐEV、電池管理システムのOTAで対応へ GMが先陣
電気自動車(EV)の火災事故が後を絶たない。中国政府は2021年2月8日、米Tesla(テスラ)の中国法人に対してEVに搭載されている電池の発火などの問題について行政指導を実施したと発表した。韓国Hyundai Motor(現代自動車)がリコール対応を進めているEV「Kona Electric」の…
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セキュリティーツール「VT4Browsers」の謎、文科省指摘の機密情報流出はこれが原因
国内の複数の大学がWebブラウザーのプラグイン「VT4Browsers」に関する注意喚起を出した。文部科学省の関係機関で情報流出が発生し、同省がその注意喚起を行ったという。そんな中、北陸先端科学技術大学院大学は2021年1月29日、学生・教職員の個人情報が外部に流出したことを発表した。
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グーグル発の企業は撤退、それでも成層圏通信を諦めないソフトバンク
ソフトバンク子会社で成層圏通信サービスを計画するHAPSモバイル(東京・港)が、出資先で同じく成層圏通信を手掛ける米Loonの成果の一部を引き継ぐ方向で、ルーン親会社の米Alphabetと検討していることが、2021年2月19日までに日経クロステックの取材で明らかになった。
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「富岳」で津波被害予測の秒速AI、富士通研が普通のパソコンを生かす技術を開発
富士通研究所は2021年2月16日、スーパーコンピューター「富岳」を活用して沿岸域の津波浸水を予測できるAIモデルを東北大学などと共同開発したと発表した。津波の波形を観測してから数秒で沿岸域の津波浸水状況を予測できる。東日本大震災から10年という節目の年に、津波被害を抑える切り札となるか。
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ホンダ新型「ヴェゼル」、単眼カメラに絞り込む 安全センサー
ホンダが2021年4月に発売する小型SUV(多目的スポーツ車)の新型「ヴェゼル」は、前方監視用の先進運転支援システム(ADAS)センサーを単眼カメラに絞り込んだ。
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