ニュース解説
目次
-
日産の軽EV「サクラ」、自転車対応の自動ブレーキ試験で健闘
日産自動車の軽電気自動車(EV)「サクラ」が、サイクリスト(自転車運転者:以下、自転車)を対象とした自動ブレーキの性能評価試験で健闘した。車両の前方を監視する先進運転支援システム(ADAS)用センサーのソフトウエアを修正したことや、ブレーキの応答性を高めたことが寄与した。国土交通省と自動車事故対策…
-
水野社長も受講、クレディセゾンの役員たちがローコード開発研修に集結したワケ
クレディセゾンは2023年3月29日、役員を中心とした16人を対象にノーコード/ローコード開発研修を実施した。「率先垂範」を掲げる水野克己社長COO(最高執行責任者)も受講した。経営陣が自らアプリ開発を学ぶことで、事業戦略の中でデジタル技術をさらに取り込み、ビジネスチャンスの創出を図る。
-
AIやロボットが農業を変革、異業種が続々参入
世界的な食糧危機の懸念から、農業の姿が今、大きく変わろうとしている。2050年までに世界人口は100億人に達する見込みで、食糧危機の深刻化が懸念されている。それを回避するには農業の生産性を現在よりも50%以上高めなければならない。この目標を達成すべく、最新技術を駆使する動きが盛んになってきた。IT…
-
ANAシステム障害の原因判明、DB並列参照時にパッチ未適用の既知バグでフリーズ
全日本空輸(ANA)の国内線旅客系基幹システム「able-D」で2023年4月3日午後に発生したシステム障害の原因が判明した。周辺システムからable-Dのデータベース(DB)を参照する際、データベース管理システム(DBMS)のバグをきっかけにDBがフリーズしていた。
-
HEV業界地図、地域によって今後の販売台数に顕著な差
各国の厳しい環境規制を背景に、自動車業界ではパワートレーンの電動化が進んでいる。電気自動車(EV)と共に市場を拡大しているのがハイブリッド車(HEV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)、簡易ハイブリッド車(MHEV)だ。HEV、PHEV、MHEVは“ハイブリッド車”とひとくくりにされる場合が多…
-
AMDの猛追にもがくIntel、Coreに異種チップ集積適用で復活狙う
MPU(マイクロプロセッサー)の売上高トップの米Intel(インテル)が、競合の米AMD(Advanced Micro Devices)の追い上げに悩まされている。この状況から抜け出して首位の座を守るために、IntelはPC向けMPU「Coreプロセッサー」の次期製品を2023年に市場投入する。次…
-
車外エアバッグは歩行者保護から自転車対応へ、オートリブなど開発加速
エアバッグ大手のスウェーデンAutoliv(オートリブ)が、車外に展開して歩行者やサイクリスト(自転車運転者)の頭部を守るエアバッグの開発・提案に注力している。自動車メーカーが打ち出している交通死亡事故の削減目標や、欧州の自動車アセスメントが採用への追い風となっているようだ。
-
NVIDIAが目指す「AIの工場」、スパコン誰でも利用可能に
米NVIDIA(エヌビディア)が新しいAI(人工知能)を次々と生み出す「AIの工場」になろうとしている。強力なハードウエアやソフトウエアを基軸に据えつつクラウドサービスを強化することで、生成AIや巨大言語モデル(LLM)といった最先端AIの構築環境をユーザーに提供する。
-
スタートアップから大手ITベンダーまで約20社が参加、GovTech新団体設立のワケ
行政分野のITに携わる、いわゆるGovTech(ガブテック)企業が集まり、新団体を設立した。これまで公共領域に携わってきた大手ITベンダーから、スタートアップ、外資クラウドベンダーなどが集まり、行政分野のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進にむけ、官民での取り組みを後押しする。なぜ今、新団…
-
東ガスが狙う需給調整市場、再エネ増加でΔkWが収益生む時代に
調整電源としてのガスエンジン(後編)
東京ガスが合計30万kWの導入を決めたガスエンジン発電について解説する本連載。後編では、ΔkWとして需給調整市場で収益をあげるためのガスエンジンの優位性や、再エネ先行地域での使用実態を紹介する。
-
大手電力が市場操作か、カルテル捜査で公取がつかんだ闇
公取が監視委員会に7つの情報を提供
公正取引委員会は3月30日、電力カルテルに関して中国電力、中部電力、九州電力の3社などに独占禁止法違反で処分命令を出した。今回公取が明らかにしたのはカルテルだけではない。公取の命令の中には「電力・ガス取引監視等委員会に対する情報提供」という項目で、大手電力による市場操作など驚くべき行動が多数記され…
-
ATの多段化はもう古いのか、トヨタ「クラウン」の開発者に聞く
トヨタ自動車が新開発した「2.4Lデュアルブーストハイブリッドシステム」。新型「クラウン」や「レクサスRX(以下RX)」の上位グレードに搭載する。この新ハイブリッドシステムの肝となるのがハイブリッド車(HEV)専用の変速機「1モーターハイブリッドトランスミッション」だ。同変速機には6速の自動変速機…
-
半導体装置の輸出管理を識者分析、争点は中国以外の企業への影響
日本政府が2023年3月31日に発表した半導体製造装置の貿易管理規則では、先端半導体を製造できる装置の輸出をより厳しく管理する。影響の範囲は、高性能な半導体を手掛ける中国メーカーにとどまらず、中国に拠点を構える他国・地域の半導体メーカーに及ぶことも考えられる。
-
物流や工場にデジタルツイン、AmazonやBMWが活用
現実空間の物体や環境を仮想空間に再現した「デジタルツイン」を利用して、最新の大規模施設の設計や構築、検証を行う動きが活発になってきた。先行するのは海外勢だ。米Amazon.com(アマゾン・ドット・コム)は物流施設、ドイツBMWは電気自動車(EV)工場を仮想空間で構築し、生産性向上やコスト削減を図…
-
100個のAIモデルを3人で運用するドコモ、予測精度を保つ秘訣とは
NTTドコモが、ML(機械学習)モデルの開発、運用を自動化する基盤を整備した。MLモデルは運用中に予測精度が低下していくものだが、モデルごとに定めた周期で新しいデータを使ってモデルを作りなおして精度低下を防いでいる。
-
Adobeも採用した生成AI、下支えするNVIDIAのGPU
クリエーティブ(創作)分野や創薬分野の大手企業が生成AI(人工知能)の採用に舵(かじ)を切った。こうした動きを支えているのは、AIに不可欠なGPU(画像処理半導体)で最先端を行く米NVIDIA(エヌビディア)である。大手企業の採用を契機に生成AIがさらに多くの分野に広がるとともに、エヌビディアの存…
-
レシプロエンジン発電に脚光、機動性理由に東京ガスが30万kW導入
調整電源としてのガスエンジン(前編)
東京ガスは合計30万kWのガスエンジン発電所の新設・取得に踏み出した。30万kWは同社が保有する火力発電所の約1割に相当する。ガスエンジンを選んだ理由を探ると、電力高騰、再エネ拡大時代に適合する特長が見えてきた。
-
金融機関が初の業界横断データ分析コンペ、エンジニアの地位向上につながるか
「隠れた人材の発掘や育成、交流を促し、金融業界全体の魅力を高めたい」。金融データ活用推進協会の顧問で、みずほ第一フィナンシャルテクノロジー社長の安原貴彦氏は、業界横断のデータ分析コンペ開催の意義をこう語る。
-
検査指示を対象物に直接投映してエラー防止、山形カシオが自社製プロジェクター活用
山形カシオ(山形県東根市)はプロジェクター製造の外観検査工程に、自社製品を利用した「プロジェクションAR」システムを導入した。検査対象の現物への直接投映によって、チェックすべき部位と内容を分かりやすく表示するシステム。
-
電池競争激化で内部激変のパナソニック エナジー、人事改革で挑む
パナソニック エナジーの常務執行役員CHRO(最高人事責任者)の三木勝氏は2023年3月16日、報道各社の合同取材に応じ、同社の人事戦略について語った。骨子は以下の通り。