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再生可能エネルギーを実現する蓄電

 再生可能エネルギーによる電力の割合が増すにつれて、蓄電が不可欠となるだろう。グリッドが再生可能エネルギーに30~40%依存するようになると、間欠性問題は脅威となる。

 洋上風力発電による電力を蓄電するためには様々な選択肢があり、いくつかはコスト効率が良い。また、風力タービンは、小型化・蓄電設備と一体化し、かつ突風時でも発電量を均一化できるようなものが出てきている。

 あるいは、第三者が市場に参入し、間欠の問題を管理するためのサービスとして蓄電設備を供給し、デマンドに応じてエネルギーを供給することも考えられる。特定の時刻に風力発電のスポット価格が下落するのであれば、その時に電力を貯め、価格が高騰したときに売却するというような方法も考えられる。

 米国などの洋上風力発電の新興市場では、活発な投資家たちが、様々なビジネスモデルを考え出している。課題は多いが、費用対効果の高い再生可能エネルギーとなる可能性があり、実際にその実現に近づいている。

英国、ノーフォークの洋上風力発電所、施工中。タービンの発電能力は10MWに及ぶが、建設コストがかかり、それがリスクとなっている (写真:  ©Shutterstock/Arup)
英国、ノーフォークの洋上風力発電所、施工中。タービンの発電能力は10MWに及ぶが、建設コストがかかり、それがリスクとなっている (写真: ©Shutterstock/Arup)
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