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コストダウン設計

 洋上風力発電のコストを減らす他の方法としては、より大きなタービンを使用することが挙げられる。接続されるケーブルなど、また、タービン自体の数も減らせる。 洋上タービンの1機当たりの発電量は現在12MWに達しているが、大型タービンは設置が困難で、施工費を押し上げる。

 次に、基礎の設計に焦点を当ててみよう。浅瀬(水深50m以内)に柱を建てる着床式の中でも、 モノパイル(一本柱)式は実績も多いが、巨大なタービンはより水中深くに基礎を設置することが必要となり、技術的にも限度がある。 欧州の市場は、ジャケット(格子梁)を解決策と見なしてきたが、決められた納期や予算通りに完成させることが非常に困難だった。長期的に見れば、浮体式(海に浮いた状態)タービンが主流となるだろう。

 それまでの間、業界は、コスト、リスク、スケジュールを削減するために、ジャケットの改良を検討し続ける必要がある。

スコットランド、アバディーン。変電所のサイズは、巨大化し、シンプルな洋上クレーンで施工できるものではなくなってきた。浮体式に期待がかかる(写真:©Arup)
スコットランド、アバディーン。変電所のサイズは、巨大化し、シンプルな洋上クレーンで施工できるものではなくなってきた。浮体式に期待がかかる(写真:©Arup)
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タービンが巨大化し、遠洋、かつ海深も深くなり、変電所にも変化が求められる(写真:©Shuterstock/Arup)
タービンが巨大化し、遠洋、かつ海深も深くなり、変電所にも変化が求められる(写真:©Shuterstock/Arup)
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