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変電所のサイズ設定

 現在、一般的な変電所は2000トン以上の重量があり、タービン設置船が掲揚できる重さ以上のため、特殊な起重機船が必要となる。これらは価格が高いというより、供給が不足している。

 そして、誰が変電所を所有するのかという問題がある。成熟した欧州市場では、電力会社などのユーティリティー企業が変電所を所有し、風力発電所のデベロッパーにはタービン設置に集中してもらう。米国、日本、台湾などの新興市場では、この2つのアプローチの間で選択を迫られている。欧州方式にするのか、またはタービンだけでなく、変電所やその他のインフラすべての構築をデベロッパーに託し、そのリスクを負わせるのか。計画開始時から、計画全体への明確なルール決めを行えば、電力の配分で問題になることはない。地元のネットワーク事業者との強力な関係を確立することが重要であり、リスクとコストを低減することになる。

可能性の実現

 起重機船を必要とするような大きな変電所にするのか、といったことについて早期に意思決定することは、最終的にコストと実行可能性に大きな影響を与える。

 洋上風力発電は、サプライチェーンを持つセグメントに分割するのではなく、開発を支える信頼できる経験豊富なパートナーと組み、全体を1つのプログラムとして見ることが不可欠だ。 新興市場では、コストが上昇し、リスクが高まる可能性があるが、適切な専門家をチームに迎えることで、リスクとコストをうまく調整できるだろう。

洋上風力発電ファームの景観(写真:©Arup)
洋上風力発電ファームの景観(写真:©Arup)
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(以上、キャメロン・ダンの解説)