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コンセプトは「境界なき発見」

様々な分野のラボを隣同士に配置し、休憩場所、共同作業場を共有にした。多様なチーム出身の研究者が、活発にコミュニケーションを取れるようにするための仕掛けだ(写真:©Paul Grundy)
様々な分野のラボを隣同士に配置し、休憩場所、共同作業場を共有にした。多様なチーム出身の研究者が、活発にコミュニケーションを取れるようにするための仕掛けだ(写真:©Paul Grundy)
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 FCIのコンセプトは「Discovery without Boundaries(境界なき発見)」。

 1階にはアウトリーチ(地域奉仕)活動用のスペースが確保されていて、子ども向けの科学イベントや寄付金集めのためのイベントも開かれる。

 クリック氏が受賞した「二重らせん」のノーベル賞は、学問間の協力がいかにして科学的研究に大きく貢献できるかを示した。科学はこれまで以上に分野をまたがる広範な協働が必要となってきているそうで、これは想像に難くない。FCIでは物理学者や数学者を多数雇用している。生物学に他分野の専門知識を積極的に活用する動きが活発化していることの表れだ。

 FCIの建設プロジェクトにおいても、チームの密接なコラボレーションがプロジェクトの成功を導いた。まさしく二重らせんの結びつきのように。

所長のポール・ナース氏も ノーベル生理学・医学賞の受賞者。「人材を育て、外に出ていって活躍することも後押しする」とのこと(写真:©Paul Carstairs)
所長のポール・ナース氏も ノーベル生理学・医学賞の受賞者。「人材を育て、外に出ていって活躍することも後押しする」とのこと(写真:©Paul Carstairs)
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アラップの関連サイト(英語)

プロジェクト概要

クライアント:Francis Crick (UK Centre for Medical Research and Innovation)
意匠設計者:HOK、PLP Architecture、BMJ Architects
コストコンサルタント:Turner and Townsend
構造設計:ATK II
施工者:Laing O’Rourke
プロジェクトマネジメント、建築設備設計:Arup

菊地 雪代(きくち・ゆきよ)
菊地 雪代(きくち・ゆきよ) アラップ東京事務所アソシエイト/シニア・プロジェクト・マネージャー。東京都立大学大学院工学研究科建築学専攻修了後、設計事務所を経て、2005年アラップ東京事務所に入社。一級建築士、宅地建物取引士、PMP、LEED評価員(O+M)。アラップ海外事務所の特殊なスキルを国内へ導入するコンサルティングや、日本企業の海外進出、外資系企業の日本国内プロジェクトを担当。