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 「IoT(Internet of Things)市場は2020年に年間500億台で150兆円規模」といった景気の良い、されども取らぬ狸の皮算用の話がまことしやかにメディアに流れるようになって久しいです。そのIoTがらみの話題で、今回はSmart Energy Profile(SEP)2.0を紹介します。

 事の発端は、2005年頃からはやり出した「スマートグリッド」でした。現代文明を支える電力配送網(パワーグリッド)は、複数の発電所・変電所と消費先(都市・工業施設など)が文字通り網目のように絡み合い、常に変動する需要と供給のバランスを多分に熟練のオペレーター操作によって保ってきました。そこにコンピュータ技術を導入して自動化を図ることがスマートグリッドの第一目的でした。加えて、グリッドの自動化によって電力運用はより柔軟になり、発電能力が不安定な風力や太陽発電などの自然エネルギーもより有効に活用できるようになると考えられました。

スマートグリッドのイメージ
スマートグリッドのイメージ
出所:PIXTA
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クリーンエネルギーとSEP 2.0

 特に2009年に米国大統領に就任したバラク・オバマ氏は、化石資源に頼らない「クリーンエネルギー政策」注1)を推進、屋根上の太陽電池や工場煙突の排熱発電など小規模発電施設が広く浅く分散する姿が語られ、それをまとめて再配送するためのスマートグリッドは必要不可欠なインフラとして位置づけられました。これにより、マスコミには「クリーンエネルギー革命」「スマートグリッド時代の○△□」などの見出しが躍ることになります。

注1)「グリーン・ニューディール(Green New Deal)」というキーワードも騒がれました。Wikipediaによると、言い出しっぺはジャーナリストのトーマス・フリードマン氏で、オバマ大統領の就任よりもやや早い2008年頃から使われ出したようです。