分解調査のスペシャリストであるフォーマルハウト・テクノ・ソリューションズの柏尾 南壮氏が、話題の製品を分解。中身の分析結果を豊富な写真で報告します。
フォーマルハウト・テクノ・ソリューションズ ディレクター
著書は「iPhoneのすごい中身(日本実業出版社)」「スマートフォン部品・材料の技術と市場 (共著・シーエムシー出版)」。日経エレクトロニクス誌への寄稿のほか、日経BP主催セミナーでの講師も行う。
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2023年1月5日から8日まで、テクノロジーの祭典「CES 2023」が米国ネバダ州ラスベガスで開催された。この展示会に筆者は長年、欠かすことなく参加し続けている。本コラムは通常、製品の分解記事を紹介しているが、今回は番外編として、筆者がCES 2023会場で目にした展示物やそこで感じたことをエッ…
2022年はスマートフォン業界にとって厳しい1年だった。その中でも米Google(グーグル)がリリースした自社ブランドスマートフォン「Pixel」シリーズは順調に出荷数を伸ばし、22年秋に第7世代機が2種類リリースされた。今回はその上位機種「Pixel 7 Pro」を分解して紹介する。
今回は2018年に発売された物理キーボード搭載のスマートフォン「BlackBerry KEY2」を分解する。このスマホは筆者が4年間愛用していて、故障で動作不能になったものだ。
今回のターゲット:Nreal「Nreal Air」
5Gのキラーコンテンツの1つと期待されているのが「メタバース(Metaverse)」である。メタバースとは、VR、AR、MRなど仮想現実を包含する新しい言葉で、「超」を表すmetaと「現実世界」を表すuniverseを組み合わせたものである。
様々な車種の前方監視用ミリ波レーダーを調査してきて、これらに共通しているのがレーダーアンテナを収容する部分(レドーム)が平面という点だった。今回取り上げるドイツのRobert Bosch(ボッシュ)製ミリ波レーダー「Long-Range-Radar LRR3」は、平面ではなく「出目金」のような半球…
スウェーデンのAxis Communications(アクシス・コミュニケーションズ)は屋外監視カメラで大きなシェアを持つ老舗メーカーで、キヤノンの子会社である。今回同社の屋外向け監視カメラ「AXIS P1427-LE」を分解する。
ドライブレコーダー設置の目的は長年、事故などの際に「何が起きたのかを事後に客観的に把握する装置」という位置付けであった。近年は、乗車していない間の防犯装置としての機能も強化されてきている。今回は22年2月に発売されたコムテック製のドライブレコーダー「ZDR036」を分解し調査する。
近年の自動車では、モーターで動く従来の針メーターから液晶パネルによるメーターへの置き換えが、あらゆる車種で急速に進んでいる。今回はドイツVolkswagen(フォルクスワーゲン)の電気自動車(EV)、「ID.3」のメーター(クラスター)を分解した。
折り畳みスマートフォンが世に出たのは2018年ごろだ。これまで韓国Samsung Electronicsなど4社が製品を世に送り出してきた。21年12月に中国OPPOが折り畳みスマートフォンを持つ5番目の会社となった。今回はそのOPPOとして初の折り畳みスマートフォン「Find N」を分解する。
今回はトヨタ自動車の燃料電池車(FCV)「MIRAI(ミライ)」に搭載されたクラスターを紹介する。このクラスターは、2021年に発売された高度運転支援技術「Advanced Drive」搭載のミライに搭載されていた部品である。
スマートフォンが世に出て早くも20年。その後継である“ポストスマートフォン”を探求するモバイル業界は、本命候補の1つとしてスマートグラスを挙げてきた。しかし、価格やデザインなど複数の課題が普及への障壁になっていた。その障壁をクリアしつつある中国製のARグラス「Nreal Light」を紹介する。
画面の小さなタブレット端末は、より高機能で大画面の折り畳みスマートフォンに存在が脅かされつつある。今回はそんな小型タブレット端末の最新製品として、米Apple(アップル)が21年9月に発売した「iPad mini(第6世代)」(以下、iPad mini 6)を分解した。
今回、超音波スピーカーアレーによって触覚を提供する、英Ultraleap(ウルトラリープ)の「STRATOS Inspire」を紹介する。スピーカーアレーによって空間内の特定の場所に音圧を作ることで皮膚にモノが当たった感覚を作り出す、空中ハプティクス装置である。
ついに老舗のサングラスメーカーもエレクトロニクスの世界に参入した。今回は有名ブランド「Ray-Ban」が米Meta Platforms(旧Facebook)と共同開発し、2021年9月に発売したスマートグラス「Ray-Ban Stories RW4002」を取り上げる。
防水、防じん、耐熱、耐衝撃など様々なテスト基準をクリアした「ラグドフォン」市場で先頭を走るのが京セラだ。同社の「TORQUE G04」は、防水基準「IPX5/IPX8」と防じん基準「IP6X」をクリアし、米国国防総省が定める装備品調達基準「MIL-STD-810G」を満たす。今回は本製品を分解して…
国産スマートフォンとしてミリ波対応の先駆けとなったのが、富士通の「arrows 5G F-51A」である。同製品は2020年7月に発売され、「Sub-6」と「ミリ波」の両周波数帯域に対応する。今回は本製品を分解していく。
「測距装置」の一種であるLiDARは、高度な自動運転車両や自律移動ロボットなどに当たり前のように搭載されるようになってきた。今回、LiDAR最大手である米Velodyne Lidar製のLiDAR「Puck VLP-16」を分解した。この製品は、米Boston Dynamics製4脚ロボット「Sp…
2021年6月、シャープから新機軸のスマートフォンが登場した。1型のCMOSイメージセンサーを用いた従来の常識を覆す巨大な単眼カメラを搭載し、ドイツの名門カメラメーカーLeica Camera(ライカカメラ)とコラボした「AQUOS R6」である。今回は本機を分解・分析する。
ビデオ付インターホンの普及が進み、宅内機の役割をスマートフォンが担う「スマートドアホン」も増えており、市場は急速に成長している。今回はスマートドアホンで最大のシェアを持つ米Amazon.com傘下の米Ringの「Video Doorbell Pro 2」を分解調査した。
欧州の移動通信基地局メーカーなどで構成される団体「Small Cell Forum」によると、2021年に出荷される基地局はおよそ2000万局。その95%を占めるのが「スモールセル」と呼ばれる、屋内用で小出力の小型基地局である。今回はスマートフォンメーカーである中国OPPOが発売した5G Sub-…